【講義概要】
スポーツ生理学は、ヒトが運動を行った際の生体の反応や機能および適応能力について系統的に究明し、その法則性を学習するものである。具体的には、筋の組成や代謝、呼吸・循環系、神経系等がどのように関わり、運動時に身体が機能しているか、さらにそれぞれの組織が短期的・長期的にどのように適応しているかなど、機械的・物理的・化学的に起こる全てのプロセスが関連する。身体の情報を数値化・可視化し、メカニズムを科学的に理解することを通してヒトのパフォーマンスやトレーニング効果さらに生涯スポーツの意義を考える。
この授業は、本学のディプロマ・ポリシーのうち以下の能力を養うことを主な目的としています
【知識・技能】スポーツ生理学の各項目について理解し、説明することができる。
【思考力・判断力・表現力】自身の生活・スポーツ活動の中での様々な課題と本授業の内容を関連付け正確に理解することができる。
【主体性・多様性・協働性】スポーツ生理学に関する知識を正しく、積極的かつ広範に求める態度を身につけている。
【学習到達目標】
・運動時における、骨格、筋、循環、呼吸、神経系等の関わり合い、そして、それぞれの組織の変化と適応の基本的なメカニズムについて安静時とどのように違うかを科学的に理解する。
・スポーツを通じた身体の機能を理解する。
・急性 (短期間) の身体活動に対して身体がどのように反応し、慢性的 (長期間) の身体活動の繰り返しに対し身体がどのように適応するかを知る。
【履修上の注意】
・授業への出席は大前提である。80%以上の出席を必須とする。
・授業開始時刻に出席カードを配布するので、その時までに着席しておくこと。
・講義では板書を多用するので、ノート等必用な物を各自準備すること。
・授業中の携帯電話・スマートフォン等の通信機能を有する電子機器の使用は、指示した場合を除いて厳禁とする。授業の詳細は、初回授業時に説明します。
【事前準備学習】
シラバスを参照し、テーマを把握する。前回までの授業の復習をしておき、授業のポイントを理解すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『スポーツ生理学』 富樫 健二 編 化学同人 2013 『1から学ぶスポーツ生理学』 中里 浩一、岡本 孝信、須永 美歌子 有限会社 ナップ 2022 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
80%以上の出席で評価の対象となる。
・定期試験(70%)、レポート・小テスト (20%)、授業態度(10%)により総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | スポーツ生理学とは、運動と健康について | |
2 | 体力の分類,体組成,測定法 | |
3 | 骨格筋の構造と働き | |
4 | 筋のタイプと特性、トレーニング | |
5 | スポーツと呼吸 | |
6 | スポーツ中の循環機能 | |
7 | エネルギー代謝:糖質・脂質・タンパク質 | |
8 | エネルギー代謝:ATP | |
9 | 内分泌・ストレス | |
10 | 神経組織、脳機能 | |
11 | 栄養とスポーツ | |
12 | 疾患、傷害 | |
13 | スポーツと発育発達、女性の健康 | |
14 | 外的要因:暑熱寒冷、高所、低酸素など | |
15 | 内的要因:加齢、身体不活動、遺伝子 | |
16 | 定期試験期間 | |