【講義概要】
この科目は、はじめて社会学を学ぶ学生を想定して、社会学という学問についての大まかなイメージをもってもらうことを目的としている。
なるべく身近に起きている出来事や事件を題材にして、その事象がもっている意味を新しさと古さの双方から考察していく、そのことを通して、日常の出来事をただの生活者の視点ではなく、学問的視点、とくに社会学的視点から解明する能力を養う。
受講生が、まず自らの生きる社会を地理的歴史的立場から相対化する力をつけること、第二に、その社会が抱える問題を理解し、その問題がけっして単純なものではないことを理解することを目指す。そして最終的には、社会学の概念と用語を駆使して、自分自身の意見を論じられる段階になるべく近づきたい。
【学習到達目標】
・代表的な社会学者の名前をあげることができる。
・三つ以上の主要な社会学の学説を知っている。
・五つ以上の社会学用語について説明することができる。
・現代社会に生起する諸現象を社会学的観点から論じることができる。
【履修上の注意】
・テキストに沿って話しますので、必ず持参すること。
・飲み物の持ち込みは可。食べ物は不可。
・特別な事情がないかぎり、帽子をかぶって聴講することはできません。
・携帯電話は鳴らないようにして、カバンなどにしまっておくこと。鳴らした場合は、退場を命じます。
・スマホをいじっていた場合は、退場を命じます。
・録音、写真・動画の撮影は禁止。
・後になって学生証を忘れて出席登録が出来なかったと言ってきても、出席したことのわかる証拠(ノートなど)がなければ、修正に応じられません。できるだけ、授業の前後に申し出てください。
・出席不正が発覚したときは失格とします。
・質問は大歓迎します。
【事前準備学習】
テキストを事前に読んでおくこと。読み方や意味の分からない言葉は、事前に調べておくことが望ましい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『ブリッジブック社会学(第2版)』 玉野和志 編 信山社 2016 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
講義後に毎回行うミニッツペーパーによって行います。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション | |
2 | 社会学とはこういうものだ | |
3 | 近代の成立と社会学の誕生 | |
4 | 意味に依拠し、法制度に対置される社会 | |
5 | 社会的共同性は実在する | |
6 | 人々の相互作用から見えてくる社会 | |
7 | シカゴとコロンビアの結婚 | |
8 | モダンの集大成 | |
9 | 「社会構造」はどこにあるのか | |
10 | 日常的な世界をとらえる視座 | |
11 | 社会システムのゆらぎ | |
12 | マルクスを越えて | |
13 | 集合表象かせ「ハビトゥス」へ | |
14 | 人々の社会的結びつきを取り戻す | |
15 | 社会に対する国家の関与 | |
16 | 定期試験期間 | |