【講義概要】
この授業では、私たちの身近で今後起こりうる様々な状況あるいは問題を予測し、解決する方法を学ぶ。そのすべてのテーマにおいて共通して学ぶことは、キリスト教的「死生観」である。「生まれる」、そして「死ぬ」ということを大きなテーマとして、また、具体的な倫理的課題を小さなテーマとして扱いながら、時には討論をする中で互いの意見に耳を傾けつつ、最終的にその課題がキリスト教ではどのようにとらえられているのかを学ぶ。具体的な倫理的課題は、学生たちの将来的な生活の中で起こりうるものなので、あらかじめ知識をつけておくことが大切である。
【学習到達目標】
①「生」と「死」を大きなテーマとして、具体的な倫理的課題に関する知識を身に着けることができるようになる。
②「死生観」を自分なりに考え整理することにより、将来的に起こりうる倫理的課題に対してあらかじめ準備をすることができるようになる。
③現代社会においてどのような倫理的課題があるのかを知り、キリスト教的観点を学ぶことにより、自己と隣人に起こった問題に対して様々な対処ができるようになる。
【履修上の注意】
①授業では私語を慎み、携帯などをせず授業内容をノートにとること。
②何度か授業でレポートを書いてもらうので、その都度真剣に取り組み、自分の考えを表現できるよう努めること
③すべての授業が関連性を持っているので、毎回の授業を大切にすること
④授業内容について質問があれば、CCSを活用して質問すること
*受講生が多い場合は、発表ではなくミニッツペーパー提出などで代替します。
【事前準備学習】
講義内容をまとめるノートを準備すること
参考書としてあげた『「講座」現代キリスト教倫理〈1〉生と死』(神田健次編、日本基督教団出版局、1999年)に目を通しておくこと
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『聖書(新共同訳)』 日本聖書協会 |
参考書 | 『「講座」現代キリスト教倫理〈1〉生と死』 神田健次編 日本基督教団出版局 1999年 『「講座」現代キリスト教倫理〈2〉性と結婚』 関根清三編 日本基督教団出版局 1999年 『多様性との対話』 岩渕功一編 青弓社 2021年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業での発表 40パーセント
平常点(参加意欲、授業態度、ミニッツペーパー) 40パーセント
チャペルアワー・カレッジアワーで提出する感想文 10パーセント
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 「いのち」をどう語るのか | |
2 | 生まれる意味:いのちと生命 | |
3 | キリスト教における「死」と「生」 | |
4 | キリスト教における「葬儀」 | |
5 | 人工妊娠中絶と不妊治療 | |
6 | マイノリティと多様性 | |
7 | ホスピスと永遠のいのち | |
8 | 発表:先端医療技術とバイオエシックス | |
9 | 発表:死への準備教育 | |
10 | 発表:脳死と臓器移植 | |
11 | 発表:安楽死と尊厳死 | |
12 | 発表:自死を考える | |
13 | 発表:死刑制度を考える | |
14 | キリスト教倫理とは何か:ディスカッション | |
15 | 授業総括及び授業内試験 | |
16 | 定期試験期間 | |