【講義概要】
大学や社会においては、相手との関係性、相手からの認識などを考慮し、どう伝わるかに配慮した発信を自分自身で行うことが求められます。「実用日本語表現法」では、これまでの学習で身につけてきた日本語の各種表現を用いて、どのように伝えるかを考えていく科目です。対面・電話でのコミュニケーション、Eメールやビジネス文書、ポスター等の通知文書、また報告書・意見文といった実用文、さらにスピーチを通して、日常的な日本語の使用に意識を向け、考察し、適切な表現を身につけることを目標とします。また、複数人で課題に当たることで他者と適切な関係を築き、協力をして課題を進めるための話し方を考えるため、グループワークを取り入れます。
なお、「実用日本語表現法」は、名古屋学院大学ディプロマ・ポリシーのうち、【知識・技能】のうち「情報収集・分析力、論理的思考力などの技能を身につけている」、【思考力・判断力・表現力】のうち「他者に対して、自分の考えを口頭や文章によって的確に伝えることができる」、及び【主体性・多様性・協働性】のうち「謙虚に学び、他者を理解・尊重して、よりよい人間関係を築くことができる」能力に関連した科目です。また、カリキュラム・ポリシー「教育内容」の《NGU教養スタンダード科目》「日本語・語学・情報に関する科目」に該当します。
【学習到達目標】
1.口頭およびEメールでの問い合わせ・相談、またビジネス文書において、適切な形式・表現を用いることができるようになる。
2.ポスターや掲示板など、多数の人の目に触れる文書の作成を通じて、効果的に伝える方法について意識し表現することができるようになる。
3.事実と意見を区別し、正確性と説得力を備えた文章を書くことができるようになる。
4.スピーチを通して、人を引き付ける話し方を考え、実践できるようになる。
5.他者と協力して課題を進めるための適切な話し方を考え、実践できるようになる。
【履修上の注意】
1.複数人で課題に取り組むことで、相手と協力するためにどのような話し方をすればよいかを考え、試行錯誤するために、グループワーク等の協働学習によって課題を進めます。そのため、授業内での課題への参加が学修の成否を左右します。
2.課題によって、授業時間外に準備や復習をする必要が出ることがあります。
3.パソコンでの文書作成を行います。必要な場合はCCSで連絡をしますので、用意をして持参してください。
4.諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法をオンラインに変更する場合があります。教員からの指示を必ず確認してください。
【事前準備学習】
毎回、授業の振り返りを行います。また、授業時間外に行う課題が出ることがあります。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『文章検公式テキスト2級』 日本漢字能力検定協会 日本漢字能力検定協会 2012 『グループワークで日本語表現力アップ』 野田春美ほか ひつじ書房 2016 『大学生のための実用日本語表現ドリル』 真田治子・野原佳代子編著 三省堂 2019 履修にあたって購入は必須ではありません。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点30%/グループ課題35%/文章作成課題15%/スピーチ10%/レポート10%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション | |
2 | 効果的な自己紹介を考える | |
3 | 対面で問い合わせ・相談をする | |
4 | 電話で問い合わせ・相談をする | |
5 | メールで問い合わせ・相談をする | |
6 | ビジネス文書で伝える(送付状・お礼状) | |
7 | 情報を整理して伝える(報告書) | |
8 | 情報を確実に伝える(注意書き) | |
9 | 情報を正確に伝える(案内・告知) | |
10 | 情報を効果的に伝える(企画のアピール) | |
11 | 事実と意見を区別して報告する | |
12 | 事実と意見を区別して論じる ①意見文の構成を考える | |
13 | 事実と意見を区別して論じる ②意見文を執筆する | |
14 | スピーチの準備をする | |
15 | スピーチを実施する/全体のまとめ | |
16 | 定期試験期間 | |