名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限専門基礎演習1春A名古屋 22大久保 紀彦LG2105

【授業情報】

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講義概要

民法において判例の検討を通じて条文の理解、実社会の仕組みの理解を深めることができる契約の分野について学修を進めます。経済社会の中で民法はどのような機能をはたしているのか、また、就職に向けた力をつけていくためにも、新聞の読込み、関連時事問題の発表、グループディスカッションにも取組んでいってもらいます。講義計画で示しているスケジュールは、進捗をみつつ調整を行ない、また適宜、裁判・議会傍聴なども実施します。



【学習到達目標】

毎回の講義テーマで扱う判例について、条文とその解釈について発展的知識が定着している(法的知識の獲得)。応用的なケースについて、どのような点が争点となり、どの制度・条文が適用されるかを考察して、指摘できるようになる(多面的な調査・分析能力)。それらのことを、自分のことばでより長い記述および一定時間で口頭説明できるようになる(コミュニケーション能力)。社会人として必要であり、就活においてもアピールできる「チームワーク力」を身につける。



履修上の注意

ゼミでは、真摯な受講姿勢が、学修の楽しさと有意義な結果につながっていきます。個々のと努力とチームワークの双方を意識して臨んでください。



【事前準備学習】

事前学習として、講義テーマにしたがった教科書予習。事後学習として、授業の要点を教科書で確認して適宜問題演習に取組んで復習を行ない、適宜課題提出を行なう。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『民法4債権各論 判例30』 中原太郎他 有斐閣 2017
『大学生のための民法条文(第2版)』 大久保紀彦 三恵社 2002
参考書『デイリー法学用語辞典(第2版)』 三省堂編修所 三省堂 2020
参考書「デイリー法学用語辞典(第2版)」は、4年間を通じてすべての法律科目に共通して用いることができる。さまざまな辞典が発刊されているが、基本入門的・ハンディなもののひとつとして推奨する。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

真摯かつ積極的な授業参加とミニッツペーパー等の提出課題 80点
客観的自己振り返りにもとづくポートフォリオ作成提出 20点
さらに、各ゼミ生の努力と取組み姿勢を加点要素として総合的に評価します。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1契約の成立:契約交渉当事者の責任 住友信託銀行対UFJホールディングス事件
2契約の効力:事情変更の原則 預託金会員制ゴルフクラブ
3契約解除:複合契約の場合 リゾートマンション売買とスポーツクラブ会員権
4売買①:手付と「履行の着手」 履行着手した不動産売主による手付金倍返し
5売買②:数量不足時の売主の損害賠償の範囲 土地面積不足の事後判明
6売買③:品質・性能の判断基準時 土地売買後の土壌汚染環境基準地設定
7贈与:書面によらない贈与の解除 贈与者から第三者への書面
8賃貸借①:借地権の対抗要件 借地上の建物を子名義とした場合
9賃貸借②:信頼関係破壊の法理 無断転貸における特段の事情
10賃貸借③:更新拒絶の「正当の事由」 借地上建物の賃借人の事情
11請負:目的物の所有権の帰属 建築における下請負人の材料提供時の例外
12委任:任意解除と損害賠償 受任者の利益にもなる委任の場合
13寄託:誤振込 普通預金契約における預金者の債権
14和解:後遺症と示談 放棄された権利(契約の解釈)
15総まとめ
16定期試験期間