【講義概要】
現在、社会のさまざまな場面でさまざまな倫理的問題が生じている。例えば動物をめぐって、主に人間活動のせいで多くの動物種が絶滅の危機にひんしているという問題や、主に人間側の事情で行き場のなくなったペットが殺処分されているという問題。あるいは自由をめぐって、暴力的な内容のテレビ番組を放送する自由は規制されるべきなのかという問題。本講義では、こうした諸問題について一つ一つ考察していく。
【学習到達目標】
1) 現代社会における倫理的諸問題について、基本的な事柄を説明できる
2) 現代社会における倫理的諸問題について、多様な観点から考察できる
3) 現代社会における倫理的諸問題について、自ら主体的に考察できる
【履修上の注意】
この授業は、対面(面接)授業を基本としつつ、緊急事態宣言発令中の時期などにおいては非対面授業を実施する。非対面授業は、CCSを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施する。
哲学とは、徹底的に考える営みである。さまざまな問題について徹底的に考えるのが哲学の営みである。授業で私がなすことは、考えるための素材やヒントなどの提供にすぎない。それを受けて、受講生一人一人が考えを深めていってもらいたい。
なお取り扱うテーマの多くは、新聞・ニュースなどでもしばしば報じられている。新聞・ニュースなどでの報道に接した際には、注意深く読んで・見ておくように。そのテーマについての最新の情報を得ることができる。
【事前準備学習】
【事前学習】各回の授業テーマはシラバスに記載されている。各回の授業テーマについて問題となっていることを、自分なりに調査・考察しておく。【事後学習】授業資料を見返し、メモ書きしたことなどを整理しておくとともに、あらためて自分なりに調査・考察しておく。
事前学習・事後学習あわせて目安として1時間。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 教科書は使用しない。適宜、資料を配布する。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
定期試験55%+リアクションペーパー45%
リアクションペーパーに書いてもらった質問などへのフィードバックは、原則として次回の授業のさいに行う
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 生命(動物)-絶滅危機 | |
2 | 生命(動物)-動物園 | |
3 | 生命(動物)-肉食(ヴェジタリアニズム) | |
4 | 生命(動物)-肉食(と畜体験) | |
5 | 生命(動物)-肉食(食と命) | |
6 | 生命(動物)-ペット殺処分 | |
7 | 生命(動物)-動物と伝統文化 | |
8 | 自由と平等-性の多様性 | |
9 | 自由と平等-景観、表現(差別・侮蔑・不快語) | |
10 | 自由と平等-表現(暴力表現、性表現) | |
11 | 自由と平等-命名、性差別 | |
12 | 生命(人間)-人間改造(身体面) | |
13 | 生命(人間)-人間改造(精神面) | |
14 | 前半(動物)の内容に関する補足 | |
15 | 後半(自由と平等、人間)の内容に関する補足 | |
16 | 定期試験 | |