名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限まちづくり学秋A名古屋 21澤田 景子AR1301

【授業情報】

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講義概要

本講義では「減災福祉まちづくり」をテーマに学習します。

今後発生が予想される南海トラフ地震や大型台風・集中豪雨に対し、
災害をできるだけ減少させるまちづくりの取り組みである「減災まちづくり」と
社会的に弱い立場にある人々への日常的な取り組みである「福祉まちづくり」を併せ持った
「減災福祉まちづくり」への理解を深めます。

本講義は、「減災福祉まちづくり」に求められる様々な知識・視点・方法について、以下の3部で構成しています。

➀災害・減災に関する基礎知識
 過去の災害史、地域における災害リスク、減災対策など

➁減災福祉まちづくりの視点
 まちづくりの概念や歴史、、福祉とボランティア、要配慮者(高齢者や障害者、妊産婦など災害時特に配慮の必要
 な方たち)への支援の在り方など

③減災福祉まちづくりの展開
 まちづくりの主体や手法、減災福祉まちづくりの実践事例など

本授業は本学CP(カリキュラムポリシー)に則り、「まちづくり学」「まちづくり演習」「上級まちづくり演習」の3段階で構成されている授業プログラムの第1段階となります。
また、本授業では本学DP(ディプロマポリシー)における知識・技能の習得を主な目的としています。

※教員の実務経験:社会福祉士

※実務経験をいかした教育内容:
長年、福祉や医療の現場でソーシャルワーカーとして従事した経験を活かし、福祉の視点を取り入れたまちづくりの実践事例などを取り入れた講義を行います。



【学習到達目標】

減災福祉まちづくりの体系的な基本学習を通じて、日常的な減災まちづくりへの取り組みや要配慮者に必要な配慮や支援(福祉)といった基本を理解できる人材を育成することを目標とします。



履修上の注意

非常に身近なテーマであり、他人事ではなく自分のこととしてとらえ、発災時にどう行動するか常日頃考えていることが重要です。そのためには、住んでいるところ、通学ルート、大学及びその界隈がどういう状況になっているのか、情報を持っていてください。

※本講義では、災害時や被災地の写真、映像などを用いることがあります。メンタルや体調へ影響を踏まえて受講を選択してください。
※受講生全員の学習機会を守るため、担当者講義中の私語は禁止します。



【事前準備学習】

下記の参考文献や日常的にテレビ・新聞・雑誌で本テーマとかかわる記事やニュースを入手しておいてください。そうすると講義の理解も深まります。
専門用語が授業中に出てきますので、わからない場合は事前事後に各自で言葉の意味を調べるなどして、理解を深めておいてください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書-教科書は、登録されていません。-
参考書『避難所運営の知恵袋 改訂版』 レスキューストックヤード編著 2019
『人が死なない防災』 片田敏孝 集英社 2012
『人はなぜ逃げおくれるのか―災害の心理学』 広瀬弘忠 集英社 2004
『災害福祉とは何か―生活支援体制の構築に向けて』 西尾祐吾他編著 ミネルヴァ書房 2011
『まちづくりの方法』 日本建築学会編 丸善出版株式会社 2004
『防災福祉のまちづくり―公助・自助・互助・共助―』 川村匡由 水曜社 2017
『災害ソーシャルワーク入門―被災地の実践知から学ぶ』 上野谷加代子監修 中央法規出版 2013
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

各授業回ごとの課題を平常点(50点)とし、定期試験(50点)とあわせて評価する。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
11: ガイダンス―減災福祉まちづくりとは何か―
22: 災害史から学ぶ(地震編)
33: 災害史から学ぶ(水害編)
44: 人はなぜ逃げないのか
55: 南海トラフ地震の被害想定
66: 減災と福祉
77: 避難生活を考える(要配慮者への支援)
88: 減災に向けた行政の取り組み
99: 地域における共助の力
1010: 被災地における減災福祉の取り組み
1111: 減災に向けた企業の取り組み
1212: 被災地における災害支援活動
1313: 減災とまちづくり
1414: 減災福祉まちづくりの実践
1515: 地域の力を高める減災福祉まちづくり
1616: 定期試験期間