【講義概要】
本講義では、物語文学を中心に、平安時代から江戸時代までの日本の古典文学を扱い、日本古典文学についての基礎的な知識を身につけることを目指します。
講義の進め方として、はじめに日本文学史の流れをおおきく捉えたうえで、各時代の特徴的な文学ジャンルを取り上げます。各論では、毎回具体的な作品・テーマを取り上げ、それがどのように継承され、変貌していったのかを、歴史的・文化的な視点を交えながら読み解いていきます。絵巻や絵本など、文学とビジュアルイメージの関係についても着目しつつ、日本文学の流れを理解し、物語を読む力を身につけます。
なお本講義は、名古屋学院大学ディプロマ・ポリシーのうち、「知識・技能 1) 人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付けている。」に関連する科目です。また、カリキュラム・ポリシー「教育内容」の《NGU教養スタンダード科目》「人間・社会・自然・歴史文化・環境・身体・地域に関する科目」に該当します。
【学習到達目標】
・日本文学史のおおまかな流れを把握し、各ジャンルについての基礎的な知識を身につける。
・物語の内容を捉え、当時の文脈に沿って読む力を身につける。
・説話や物語作品の成立・変容について、時代や地域などの背景と結びつけながら考える力を養う。
・現代の文化と古典文学の関係について考える力を身につける。
【履修上の注意】
講義内で課題を課すことがあります。
毎回コメントペーパーの提出を課します。
なお、諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法をオンラインに変更する場合があります。教員からの指示を必ず確認してください。非対面授業の場合、CCSを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施します。
【事前準備学習】
受講後には、毎回授業で扱った物語の内容を復習しておいてください。
そのほか、授業内に適宜指示します。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 講義のなかで適宜プリントを配布します。 |
参考書 | 講義のなかで適宜紹介します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点40%、最終試験60%の総合評価です。
平常点は講義内での課題、コメントペーパーの内容で評価します。
評価方法については、第1回のオリエンテーションにおいて詳しく説明しますので、必ず出席してください。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション | |
2 | 日本文学 概説 | |
3 | 王朝物語(1)-『源氏物語』を読む- | |
4 | 王朝物語(2)-女性たちの文芸活動- | |
5 | 軍記物語(1)-『平家物語』を読む- | |
6 | 軍記物語(2)-鎮魂の物語としての『平家物語』- | |
7 | 軍記物語(3)-源義経の伝承とイメージ- | |
8 | 説話文学(1)-『今昔物語集』を読む- | |
9 | 説話文学(2)-『宇治拾遺物語』を読む- | |
10 | 室町物語(1)-『浦島太郎』の変容- | |
11 | 室町物語(2)-異性装の物語- | |
12 | 室町物語(3)-稚児物語と寺院- | |
13 | 仮名草子-浅井了意の活動- | |
14 | 浮世草子-井原西鶴の文学- | |
15 | 授業のまとめ/最終試験 | |
16 | 定期試験期間 | |