【講義概要】
この授業は人間形成を促す教育課程はどのようなものかということについて探究することを主題とする。
教育課程の問題は、学校教育において、児童・生徒に何を教え何を学ばせるかという問題について研究することであるが、その問題はつきつめると子どものニーズと社会の要求の2つの要素をどのように統一していくかという問題になる。
そのような視点に立つことにより、学習指導要領を基準に各学校が編成する教育課程の意義や編成の方法、ならびに各学校の実情に合わせてカリキュラム・マネジメントを行うことの意義を理解したい。それらに加えて、教育課程にかかわる基礎的・基本的事項についての理解を深めることをめざす。
【学習到達目標】
この授業では、学校教育における教育課程の役割・機能・意義を理解すること、わが国の戦前と戦後の教育課程の歩みを理解すること、学習指導要領の性格と位置づけおよびその改訂の変遷や経緯・背景について理解すること、教育課程編成の基本原理および編成の方法について理解すること、カリキュラム・マネジメントの意義や重要性について理解すること、教育課程の評価について理解すること、教育課程の今日的課題について理解することなどを目標とする。
【履修上の注意】
グループワークの際には、相手の意見や経験を尊重するとともに、自分自身の意見や経験の相対化を意識するように努めましょう。
・毎回の講義資料やノートを持参し、講義中に振り返りができるようにしましょう
・自分自身の被教育経験を振り返りつつ、教科や学校種を超えた柔軟な姿勢で臨みましょう。
何らかの理由で非対面授業週等が発生した場合、
その授業は、アプリケーションによるTV会議システム(Teams 等)を使用して実施します。
【Teams招待コード】zo6oj68
【事前準備学習】
テキストや配布資料を授業の事前事後に読むようにしましょう。
講義後には疑問点等をまとめ、次時の学習に活かすようにしましょう。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『MINERVAはじめて学ぶ教職10 教育課程』 根津朋実 編著 ミネルヴァ書房 2019 『中学校学習指導要領解説 総則編』 文部科学省 東山書房 2018 『高等学校学習指導要領解説 総則編』 文部科学省 東山書房 2019 |
参考書 | 『第4版 新しい時代の教育課程』 田中耕治、水原克敏、三石初雄、西岡加名恵 有斐閣アルマ 2019 『中学校学習指導要領』 文部科学省 東山書房 2018 『高等学校学習指導要領』 文部科学省 東山書房 2019 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験の結果を主要な評価対象とし授業態度を加味して評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 教育課程(カリキュラム)の意義 | |
2 | 近代日本の教育課程・教育課程の類型論 | |
3 | 戦後「新教育」のカリキュラム改革 | |
4 | 系統性重視の教育課程 | |
5 | 教育の現代化と教育課程 | |
6 | 「新しい学力観」と教育課程 | |
7 | 「生きる力」と教育課程 | |
8 | 教育課程と学習指導要領の関係 | |
9 | 教育課程の思想と構造 | |
10 | 教育課程編成の原則 | |
11 | 教育課程編成の方法 | |
12 | カリキュラム・マネジメントについて | |
13 | 教育課程評価について | |
14 | 社会システムと教育課程 | |
15 | 教育課程の今日的課題 | |
16 | 定期試験期間 | |