【講義概要】
本講義は、民法の導入科目になります。おそらく、本講義を受講する皆さんのうち、民法という学問に触れるのは初めてで、これまでは何となく聞いたことがある程度だという方が殆どではないかと思います。民法という法律は、日ごろあまり意識はしないかもしれませんが、私たちの日常生活に密接不可分にかかわっています。一方で、その範囲はとても広く、本学では「民法総則1」「民法総則2」「物権法」「担保法」「債権総論1」「債権総論2」「債権各論1」「債権各論2」「親族法」「相続法」の10科目に分けて開講しています。そして、いずれの科目もより細かく専門的なことを学ぶため、常に自分が民法という法律の中でもどのようなことについて学んでいるのかを意識する必要があります。
本講義では、民法の各領域(科目)における基礎的な説明を通して民法の概略を学びます。これにより、民法の全体像を掴み、今後民法の各科目を履修する際により円滑に授業内容が理解できるようになるので、しっかりと受講してください。
本講義は、法学部のディプロマ・ポリシーの【知識・技能】のうち「人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識
」「法律学における基本的知識の体系的理解およびその応用力」を、【思考力・判断力・表現力】のうち、「リーガル・マインド(法的思考力・法的判断力)」「正義・公平・博愛の精神」を養うことを主な目的としています。また、カリキュラム上では、導入科目(必修科目)に該当します。
【学習到達目標】
民法の全体像を掴み、大まかに民法の各編・各章ではどのようなことが規定されているのか、そして、民法学では何を学ぶのか理解できるようになることを目標とします。
【履修上の注意】
1.六法を持参してください。
2.授業の妨げになる行為(私語・携帯やスマホをいじるなど)は禁止します。
3.授業態度が悪い場合には退室を命じます。
4.成績評価について、出席による平常点はありません
5.授業は適宜質疑応答を行いながら進めます。もっとも、質問に対して「正解」を答えることは求めません。淡々と講義を聞くのではなく、質疑を通して一定の緊張感を保ちつつ、時折考えてみることが大事です。
※授業は受講者の理解状況等を踏まえて進めますので、シラバスの予定と異なる場合があります。
【事前準備学習】
・本講義では、授業のレジュメを見直して授業ノートをつくるなどの復習に力を入れてください
・予習に関しては、授業中に示す参考書の該当箇所に目を通すなどで十分で、熟読しておく必要はありません。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 授業は、授業レジュメを用いて行いますので、教科書の指定はありません。 |
参考書 | 適宜、授業中に提示します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
成績は、期末テスト100点満点で評価します。なお、新型コロナウィルスの感染状況によっては、小テスト・期末テストに代えてレポートを課す可能性があります。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 民法への導入―民法では何を学ぶのか?― | |
2 | 民法総則①―民法における主体と客体― | |
3 | 民法総則②―意思表示― | |
4 | 民法総則③―代理・時効― | |
5 | 物権法 | |
6 | 担保物権法 | |
7 | 債権法の導入・債権各論①―契約総論― | |
8 | 債権各論②―典型契約― | |
9 | 債権各論③―事務管理・不当利得― | |
10 | 債権各論④―不法行為― | |
11 | 債権総論①―債権の消滅― | |
12 | 債権総論②―多数当事者間の債権債務― | |
13 | 債権総論③―債権の回収・債務不履行― | |
14 | 親族法 | |
15 | 相続法 | |
16 | 定期試験期間 | |