名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限聖書学春A名古屋 22日沖 直子AC2301

【授業情報】

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講義概要

*聖書と名画(キリスト教文化)* 聖書は知恵の宝庫であるとともに人類文化にとって豊かなイメージの源泉であり、聖書の名画には、神のことばとそれを聴く人間との対話が生き生きと表出している。この講義では、ヘブライ語聖書(=旧約聖書)の天地創造から新約聖書のイエスの誕生までのエピソードを主題にした名画を取り上げ、その内容とともにそれぞれの絵画が描かれた時代の社会背景を理解することを通して、聖書と人間の関わりについて考察する。さらに授業では聖書の3宗教、すなわちユダヤ教、キリスト教、イスラームに目をむけ「アブラハムの宗教」の歴史と、中世から現代に至る3宗教の相互関係についても学ぶ。
 この講義はNGU教養スタンダード科目であり、授業を通してキリスト教主義に基づいた豊かな人格の形成、社会生活に必要な知識や技能の修得、成熟した市民として必要な教養の獲得につながることを目指す。 
 



【学習到達目標】

(1)キリスト教の名画を聖書物語とともに学び、絵のテーマを判別できるようになる。
(2)キリスト教絵画に関する理解を深め、聖書と図像の知識を使って絵を「読みとく」ことができるようになる。
(3)ヘブライ語(旧約)聖書の成り立ちを学び、ギリシャ語(新約)聖書との関係を説明できるようになる。
(4)聖書3宗教に関する基礎的知識をもとに、現代の世界情勢を考察することができるようになる。



履修上の注意

教科書は新共同訳聖書(1年生時のキリスト教概説の授業で使用したものと同じ)、授業には紙本の聖書を必ず持ってくること。
講義ではパワーポイントを使用、ビデオの視聴を多く取り入れる。授業の内容について、しっかりと自分なりのノートをとること。
最初の授業で座席表を作成する。授業の際には座席表にしたがって着席すること。
期末レポートの書き方については、授業中に説明する指示を守ること。
授業では毎回、CCSのクリッカーを使って授業理解度をチェックする。
授業時間外の連絡にはCCSの連絡機能を使う。授業に関する問い合わせ、質問もCCSを使って欲しい。
教科書(紙本聖書)、配布資料、自筆ノートは授業中に実施する中間テスト、および定期試験に持ち込み可。



【事前準備学習】

授業前の準備として、テーマとなる聖書の箇所のあらすじをインターネットなどで調べておくこと。受講後は、授業で扱った聖書の箇所を読み直し、授業中にとったノートを復習、パワーポイントを見直してノートをとれなかった部分を補完しておくこと。特に美術作品のテーマについて、絵画を見て判別できるようにしておくこと。授業で使用したパワーポイントはCCSの教材ボックスから閲覧可能。




【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『聖書(新共同訳)』 日本聖書協会
1年次のキリスト教概説で使用したものと同じ
参考書『聖書と名画』 中村明子 西東社 2017
『一冊でわかる名画と聖書』 船本弘毅(監修) 成美堂出版 2011
『旧約聖書の誕生』 加藤隆 筑摩書房 2011
『「創世記」に学ぶ―21世紀の共生―』 加納貞彦 早稲田大学出版部 2020
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

授業中に実施する習熟度クイズ 15%、授業中に実施する中間テスト 30%、定期試験 45%、期末レポート 10%



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1イントロダクション・聖書とは
2天地と人間の創造
3アダムとエバの物語
4ノアの物語
5バベルの塔
6アブラハムとその子孫たち
7モーセの物語
8ここまでのまとめと中間テスト
9ダビデとソロモンの物語
10契約の箱のゆくえ
11旧約聖書の女性たち
12救世主の預言とダビデの系譜
13イエス誕生・新約聖書の世界
14聖書の3宗教について
15全体のまとめと期末レポート出題
16定期試験期間