【講義概要】
(概要)
私たちは、家庭や学校、地域、職場(アルバイト)において教育を経験してきています。その経験は、教育をされる側としてのものが多いかもしれませんが、兄姉や年長者、先輩として、教育をする側としてのものもあるでしょう。
私たちは、その経験を基に、教育に対する「持論」をもっています。その「持論」には、学習(学び)や知識に対する考えも含むでしょう。
しかし、学術的な知見に照らしてみると、「持論」には偏見に近いものも多くあります。
教育学は、そのような「持論」から一歩踏み出して、学術的な観点から、教育を見つめ直そうとする営みです。
教育学を学ぶことによって、教育に関するあなた自身の経験を新しい見方で捉えなおすことができるでしょう。また、いまのみなさん自身にかかわる、大学で学ぶことの意味や、ひいては、これからの人生においての学ぶことの意味をよりよく考えることができるようになるでしょう。
(授業の方法)
講義のほか、教科書による学習、論述課題、CCS自学自習を活用した学習とその小テストを行います。講義は、原則として動画で提供します。教科書による学習のうち最初の数回は、理解を深める文章の読み方(別途講義します)に沿って行います。小テストは、各回20問程度を出題し、持ち込み不可とします。小テストと同じ問題を、自学自習で練習できるようにします。2回のまとめテストと挽回テスト(いずれも小テストと同問)も行います。
※※課題や授業動画を個別で取り組む授業が中心ですので、学生の主体的・積極的な受講姿勢が求められる授業です。※※
【学習到達目標】
1.学術的な知見を通じて、教育や学習を客観的かつ多面的に理解する。
2.日本におけるこれまでとこれからの教育のあり方について知り、考えることができる。
3.これからの人生においての学ぶことの意味をよりよく考えることができる。
4.文献の読み方を身につける。
※大学ディプロマポリシーとの関連:知識・技能1) 人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付けている。
【履修上の注意】
授業中の取り組みにおける行為・態度がとくに優れている者・劣っている者は、それぞれ評価に反映させます。
・優れた態度:授業での積極さ・活躍。積極的に教員に質問する。その他、他の学生の模範となる行為。
・劣った態度:教員・他の学生への侮辱的な発言・行為、他の学生の迷惑となる行為。
【事前準備学習】
受講前においては、教科書の予習、授業後においては、教科書の復習、小テストに向けた自学自習、主体的な発展的学習、成績評価のための課題に取り組みます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『『なぜヒトは学ぶのか:教育を生物学的に考える』 (講談社現代新書)』 安藤寿康 講談社 2018 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
・小テスト、まとめテスト、レポート、ボーナス課題の合計(110点満点)60点以上を合格
・挽回テストの得点(1問につき0.25点、最大10点)を小テスト・まとめテストの満点まで加点する。
・レポート:授業動画や教科書に関連する論述課題
・ボーナス課題(例):指定図書1冊について、学んだことをPowerPointで表現する
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション/深い読書のための予習法を理解し、実践する | |
2 | 学習と知識 | |
3 | 学習の類型と教育の特徴 | |
4 | 教育する動物としての人間 | |
5 | これから求められる学びの態度や方法 | |
6 | 学校教育のこれまで | |
7 | 学校教育のこれから | |
8 | 学校教育のこれまでとこれからをまとめる | |
9 | 行動遺伝学の基礎 | |
10 | 人間における遺伝の役割 | |
11 | 脳科学から教育を考える | |
12 | 授業の総括 | |
13 | 人間における学習と教育についてまとめる | |
14 | 教育と学習における遺伝の特徴と役割をまとめる | |
15 | これからの学びの姿勢を表現する | |
16 | 定期試験期間 | |