【講義概要】
一般的な社会人として身に付けておくべき法律知識の習得のため、今日の社会における様々な事例を想定しながら講義をしていく。
具体的には、教科書を用いて講義形式により授業を実施する。なお、今日の社会において生じている事象とできるだけ関連付けて講義するため、内容は教科書に書いてあることにとどまらない。教科書を覚えるのではなく、社会において生じ得る事例に対処することを念頭に、考える能力を高めていく。
※ 教員の実務経験 : 税理士
※ 実務経験をいかした講義内容
取引や行為の本質を見極め、問題の解決や回避のためにいかに行動したら良いかという観点から講義する。
知識の習得にとどまらず、問題解決能力を身に付け、高めていく講義であるということを常に意識しておいてほしい。
【学習到達目標】
社会において、法律的に検証すべきさまざまな事象が毎日のように生じている。それは新聞、テレビなどで報道されるものだけ見ても数限りない。しかしその中には、法的論拠を欠く見解や感情に左右された報道も散見される。
今日の社会において私たちが様々にかかわりを持つ可能性がある事柄について、法的な観点から考えることができるための基礎を身に付けることを目標とする。ひいては、社会における様々な事案について多面的に考え、自身の意思形成ができる能力を身に付けることを副次的目標とする。これらを通じて、法的分析・検討はもちろんのこと、物事を論理的に考え、分析する能力を身に付ける。
【履修上の注意】
授業をよく聞いて、一緒に考えながら参加してほしい。そのうえで、板書をノートに書き写すことにとどまらず、各自の判断で必要と思ったことをノートに書き留めるように取り組んでほしい。
また、授業中わからないことがあったときは、積極的に質問してほしい。わからないままで放置するとその後の理解の妨げとなりかねない。
授業中の私語、やむを得ない場合以外の入退室は禁止する。授業に差し障ると判断した時は、退出を命ずることがある。
【事前準備学習】
受講前に、教科書の次回の講義内容の項目を通読しておくこと。
受講後の復習をしっかり行ってほしい。復習をした結果、わからないことがあれば、その次の授業などにおいて質問してほしい。もちろんメールによる質問でも構わないが、多くの学生に共通すると判断した時は、次の授業中に回答することがある。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『法学入門-初めて学ぶ法学ー[第2版]』 田中淳子、大野正博 編 成文堂 2021年 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 授業の概要説明、基礎的事項の説明 | |
2 | 三権分立~法律とは | |
3 | 私法(裁判制度)、裁判所の体系、公法と私法、法律の解釈 | |
4 | 法源、民事と刑事 | |
5 | 契約、有効な契約(詐欺、強迫、錯誤、虚偽表示、心裡留保) | |
6 | 意思能力、責任能力、行為能力~制限行為能力者(未成年者、成年被後見人、被保佐人、被補助人) | |
7 | 特定商取引法 | |
8 | 特定商取引法、消費者契約法 | |
9 | 消費者と法(横断的かつ総括的内容) | |
10 | 交通事故と法(刑事責任、民事責任、その他) | |
11 | 労働法(労働三権)、雇用契約 | |
12 | 労働法(労働三権)、雇用契約 | |
13 | 労働法及び企業の社会的責任 | |
14 | 知的財産権(著作権を中心に) | |
15 | 総括 | |
16 | 定期試験期間 | |