【講義概要】
トヨタ、ソニー、セブンイレブン等のわが国を代表する企業ばかりでなく、日本経済を支える様々な中小企業もまたビジネスをグローバルに展開しています。会社は「法人」とも呼ばれ、人と同じように財やサービスの売買(取引や契約)を行っています。3年生以降に履修していくことになる会社法や手形法・小切手法、国際取引法などの科目に取り組んでいく準備として企業をめぐる様々な法律をビジネス実務法務検定のテキストを題材として演習形式で学んでいきます。検定試験のテキストを学ぶことが目標ではなく、法律用語のキーワードを発展的に調べていき、ゼミで報告していくことによって民法や商法の基本的な知識の習得が促進されていくことが目標です。ディプロムポリシー上、コミュニケーション・プレゼンテーション能力および情報収集・分析力、論理的思考力などの技能を演習での個別報告を通じて培っていきます。カリキュラムポリシーでは、演習科目に該当し、グループワークやプレゼンテーションなどを通して、講義科目で修得した知識の定着を図っていきます。
【学習到達目標】
企業をめぐるビジネスの法律の基礎知識が理解でき、ビジネス実務法務検定3級が合格できる程度の水準を目指します。これにより、3年生以降の会社法やその他選択科目の履修に向けた準備が可能になります。
【履修上の注意】
非対面方式の授業はTeamsでリアルタイムで実施します。対面か非対面かは教務課からの案内を確認してください。
ビジネス実務法務の公式テキストは、法律学習を想定して作成されたわけではなく、ビジネス法務に必要な法律領域の目次のような位置づけです。演習の報告者はもちろんのこと、他出席者も下記の参考書を参照して、理解と知識を広げるようにしましょう。
【事前準備学習】
事前にビジネス実務法務検定3級公式テキストの該当箇所を読み、授業での議論に参加できるようにしてください。報告者は公式テキストにとらわれず、参考書等も参考にして話題を広く提供できるように心がけてください。
事後の復習は、授業中の報告内容、授業での議論を踏まえ、問題集の該当箇所をトライしてみてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『ビジネス実務法務検定試験3級公式テキスト(2023年度版)』 東京商工会議所 東京商工会議所 2023 |
参考書 | 『ビジネス実務法務検定試験3級公式問題集(2023年度版)』 東京商工会議所 東京商工会議所 2023 『民事法入門(第7版)』 野村豊弘 有斐閣 2017 『会社法の仕組み(第2版)』 近藤光男 日経文庫 2014 『法の世界へ(第7版)』 池田真朗ほか 有斐閣 2017 参考書は図書館所有の図書を確認の上、別途指示します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
演習での報告内容、授業での議論への参加・貢献、提出レポートを勘案する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 1: ガイダンス | |
2 | 2: ビジネスのリスクと法律のかかわり | |
3 | 3: 企業活動と法理念 | |
4 | 4: 法律の基礎 | |
5 | 5: 契約とは | |
6 | 6: 売買契約・意思表示 | |
7 | 7: 代理・契約の効力 | |
8 | 8: 債務の履行 | |
9 | 9: その他の契約 | |
10 | 10: ビジネスの文書 | |
11 | 11: 不法行為・事務管理 | |
12 | 12: 債権の管理 | |
13 | 13: 取引の決済 | |
14 | 14: 手形・小切手のトラブル | |
15 | 15: 債権の担保 | |
16 | 16: 定期試験期間 | |