名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限刑事訴訟法2秋A名古屋 23笹山 文徳LG3320

【授業情報】

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講義概要

 新聞・TV・スマートフォンを通して、「Xが殺人を犯した疑いで逮捕された」とか、「Yが強盗の罪で起訴された」など、犯罪に関する報道を目にすることがあるでしょう。ドラマ・映画や小説・漫画などでも、刑事事件をテーマにしたものが多くみられます。

 それでは、実際に犯罪が起きた場合、どのような流れで事件が処理されていくのか分かりますか?

 犯罪が起きると、その事実を解明し、犯人に対して適切な刑罰を科すことが求められます。その一連の手続に関するルールを定めたものが「刑事訴訟法」です。

 本講義では、刑事手続の流れを順に説明し、特に公訴・公判段階で生じる重要な問題について、検討します。過去に起こった犯罪に関して、どのような証拠に基づいて有罪・無罪を判断すればよいのか、一緒に考えていきましょう。

 なお、本講義は、法学部のディプロマポリシー「思考力・判断力・表現力」のうち、特に「法的思考力・法的判断力」および「実社会で生起する様々な法的課題を正確に理解し、解決策を考える能力」を身につけることを目的としています。また、カリキュラムポリシーにおける「専門科目」のうち、「刑事法科目」に位置づけられます。



【学習到達目標】

 刑事手続の流れを正確に把握し、公訴・公判手続における基本的なルールを身につけることが目標です。
 その上で、公訴・公判段階で生じる様々な問題について、自分自身で解決に向けて考える力を身につけてほしい。



履修上の注意

 「刑事訴訟法1」(春学期)を併せて履修することをお勧めします。



【事前準備学習】

 新聞やニュースを見て、日々発生する刑事事件に関心を持ち、予備知識としてください。
 指定図書および教科書には、具体的なケース・解説が付されているので、予習・復習の際は、当事者になったつもりで考えてみてほしい。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『アクティブ刑事訴訟法』 愛知正博 法律文化社 2022
参考書-参考書は、登録されていません。-
指定図書一覧

評価方法

①中間試験 〔30%〕
②学期末試験 〔70%〕

※試験に関しては、授業内での解説もしくは講評文書の配布を行います。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1イントロダクション
2捜査手続(刑事訴訟法1)のまとめ
3犯人の処罰を求める(1) 公訴提起の処分
4犯人の処罰を求める(2) 起訴状
5有罪・無罪の審理(1) 概観
6有罪・無罪の審理(2) 裁判員制度
7有罪・無罪の審理(3) 審判対象
8証拠による事実認定
9違法収集証拠排除法則(1)概観
10違法収集証拠排除法則(2)裁判例を中心に
11自白法則(1)概観
12自白法則(2)裁判例を中心に
13伝聞法則
14裁判・上訴・救済手続
15これからの刑事裁判のあり方
16定期試験期間