【講義概要】
会社法1は、会社法2とあわせて、会社法全体の内容を概説する科目である(会社法1が前半部分、会社法2が後半部分に当たる。)。本講義は、会社法の内容のうち、「会社の概念」、「会社の種類」、「株式会社の設立」、「株式」、「株式会社の機関(機関設計)」について概説する。
「会社の概念」においては、法的な意味で会社とは何かについて説明する。「会社の種類」においては、会社法上の4つの種類の会社(株式会社・合名会社・合資会社・合同会社)の異同について説明する。「株式会社の設立」においては、設立手続の概要と設立に関する法的問題について説明する。「株式」においては、株式の意義、株式に関する会社法上の諸制度と法的問題について説明する。「株式会社の機関」においては、株式会社の機関設計の概要について説明する。
なお、本講義は、カリキュラム・ポリシーに掲げる専門科目の中の商事法科目に該当し、ディプロマ・ポリシーに掲げられている法的知識の獲得を重視している。
【学習到達目標】
・法的な意味で「会社とは何か」について説明できるようになる。
・会社の種類とその異同について説明できるようになる。
・株式会社の設立手続の概要について説明できるようになる。
・会社法上の株式に関する諸制度の概要について説明できるようになる。
・株式会社の機関設計の概要について説明できるようになる。
【履修上の注意】
授業の際には、必ず教科書と六法を用意すること。
【事前準備学習】
「民法総則」「債権法」の内容を勉強して理解していることが望ましい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『基礎から学べる会社法(第5版)』 近藤・志谷・石田・釜田 弘文堂 2021年 |
参考書 | 『商法判例集(第9版)』 山下友信・神田秀樹編 有斐閣 2023年 参考書の『商法判例集(第9版)』(有斐閣)は、2023年9月刊行予定である。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点(CCSのMinutePaperに問題を出題し、解答を書き込んでもらう)20%
定期試験80%
定期試験については、試験終了後、CCSで解答のポイントを解説する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 1: 会社の概念―営利性・社団性・法人性 | |
2 | 2: 会社の種類―株式会社・持分会社 | |
3 | 3: 会社の法人性をめぐる法的問題 | |
4 | 4: 株式会社の設立手続の概要 | |
5 | 5: 株式会社の設立に関する法的問題 | |
6 | 6: 株式の意義・株主の権利と義務 | |
7 | 7: 株主平等原則 | |
8 | 8: 株主の権利行使に関する利益供与の禁止 | |
9 | 9: 株券の発行・株式の譲渡 | |
10 | 10: 株式譲渡制限ー法律による制限 | |
11 | 11: 株式譲渡制限ー定款による制限 | |
12 | 12: 株主名簿の機能と法的問題 | |
13 | 13: 株式の分割・併合・無償割当て、単元株制度 | |
14 | 14: 自己株式の取得 | |
15 | 15: 株式会社の機関設計 | |
16 | 16: 定期試験期間 | |