名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限相続法秋A名古屋 23山岡 航LG3310

【授業情報】

表示する



講義概要

 本講義では、民法第5編「相続」を取り扱います。一般に「家族法」の中の「相続法」と呼ばれている部分です。
 「相続」というと、何を思い浮かべるでしょうか。莫大な遺産を相続した、相続をめぐって家族の中で大もめになった……、などをイメージする人が多いのではないかと思います。これらは間違いではありませんが、本講義の対象である「相続」は、こういった話にとどまりません。 
 人は、たくさんの権利や義務をもって生きています。すると、この人が死亡したとき、この権利や義務は持ち主を失うことになります。ここで、これらの権利や義務をどうするのか、つまり、死亡した人に代わって誰がどのように受け継ぐのか(あるいは、受け継がないのか)を決める必要が生じてきます。これが「相続」であり、このことについてのルールを定めているのが、相続法です。
 本講義では、相続について民法が定めているルールの基本的な内容を勉強します。そのうえで、相続について現実に発生している紛争にも目を向け、そこで繰り広げられている議論を参照しつつ、相続法に生じている現代的な問題についても考えてみたいと思います。
 また、2018年以降に続いた相続法改正により、2019年から相続法の一部で新しいルールが施行されています。これらのルールも、現代的な問題を考えるいい材料となっています。
 本講義は、法学部のディプロマ・ポリシー【思考力・判断力・表現力】のうち、「法的思考力・法的判断力」および「実社会で生起する様々な法的課題を正確に理解し、解決策を考える能力」を養うことを主な目的としています。また、カリキュラム上では、専門科目として、導入科目等で培われてきたこれらの能力をさらに高めることを目標とします。



【学習到達目標】

・相続法について、基本的な知識を習得すること。
・相続法の定めるルールについて、その内容、仕組み、趣旨等を理解すること。
・相続法について生じている現代的問題点を理解し、それらについて法的な視点から考えられるようになること。



履修上の注意

・必ず最新の六法を用意し、常に条文を確認するようにしてください。
・単に知識を覚えるのではなく、「何が問題であるのか」、「なぜそのような制度/考え方がとられているのか」を意識するようにしてください。
・授業中は、私語は厳禁です。私語をしている者には、単位を与えないことがあります。
・本講義では、確認テストをMicrosoft Teamsを用いたオンラインテストで行うため、受講にはインターネット環境が必要となります。



【事前準備学習】

・予習・復習のいずれを行うかは各自に委ねますが、特にこだわりがない限りは、復習を重視することを勧めます。
・予習、復習のいずれにおいても、まずは教科書や参考書をじっくりと読むようにしてください。もっとも、特に予習においては、内容をすべて理解できる必要はありません。
・復習としては、講義で配布したレジュメを参照しつつ、やはり教科書・参考書をじっくりと読むようにしてください。
・以上のほか、判例集を参照することも有益です。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書教科書については、初回講義で説明します。
参考書必要に応じて、授業中に説明します。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

・確認テスト:70%
・期末筆記試験:30%

★★Microsoft Teamsへの参加について
上記の確認テストは、Microsoft Teamsを利用して行います。
開講までに、以下のコードを使い、必ずチームへ参加しておいてください(こちらからの登録は行いません)。チームへの参加をしなければ、確認テストを受験することができません。

チーム名:【火2山岡】相続法(2023秋)
参加コード:gomda7y

※以上のほか、成績評価については、初回の授業で詳細な説明を行います。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1イントロダクション:相続とは
2法定相続(1):相続人
3法定相続(2):相続資格の剥奪・相続人の不存在
4法定相続(3):相続分
5法定相続(4):相続分(続)
6法定相続(5):相続財産(遺産)の範囲
7法定相続(6):遺産分割
8法定相続(7):相続と登記
9遺言(1):遺言
10遺言(2):遺贈
11遺留分(1):遺留分
12遺留分(2):遺留分の取戻し
13法定相続(8)相続法改正と配偶者保護
14所有者不明土地問題と相続法改正
15まとめ
16定期試験期間