名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限親族法春A名古屋 23山岡 航LG3309

【授業情報】

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講義概要

本講義では、民法第4編「親族」を取り扱います。一般に「家族法」の中の「親族法」と呼ばれている部分です。
 親族法は、名前のとおり、親族(あるいはいわゆる「家族」)の関係に関するルールを定めています。「家族関係に法律なんて……」と思うかもしれません。しかし、家族が社会の最小単位であることを考えれば、社会を動かすためには、家族についても法律が必要であることはもっともだといえるでしょう。
 民法は、家族の関係を、特に結婚している男女の関係(=夫婦)と、夫婦の間に生まれた子と親との関係(=親子)に分けたうえで、それぞれについてのルールを定めています。ここでは、いわゆる核家族が想定されています。しかし、最近では、意識の変化に伴い、男女関係、親子関係は多様化しています。また、技術の発達により、これまででは考えられなかった方法で子どもが生まれることも起こってきています。これらの事情を想定していない民法のもとで、このような新たな状況にどのように対応していくかは、親族法の直面する問題の1つです。本講義では、立法の対応など、こういった問題に関する最新の動向も勉強します。

 本講義では、まず民法が中心に据える夫婦と親子に関するルールについて、その内容を勉強します。その後、上記のような現代的問題について、そこで繰り広げられている議論にも目を向け、現在の民法に起こっている問題について学びます。
 本講義は、法学部のディプロマ・ポリシー【思考力・判断力・表現力】のうち、「法的思考力・法的判断力」および「実社会で生起する様々な法的課題を正確に理解し、解決策を考える能力」を養うことを主な目的としています。また、カリキュラム上では、専門科目として、導入科目等で培われてきたこれらの能力をさらに高めることを目標とします。
 



【学習到達目標】

• 親族法について、基本的な知識を習得すること。
• 親族法の定めるルールについて、その内容、仕組み、趣旨等を理解すること。
• 親族法について生じている現代的問題を理解し、それらについて法的な視点から考えられるようになること。



履修上の注意

・必ず最新の六法を用意し、常に条文を確認するようにしてください。
・単に知識を覚えるのではなく、「何が問題であるのか」、「なぜそのような制度/考え方がとられているのか」を意識するようにしてください。
・授業中は、私語は厳禁です。私語をしている者には、単位を与えないことがあります。
・本講義では、確認テストをMicrosoft Teamsを用いたオンラインテストで行うため、受講にはインターネット環境が必要となります。



【事前準備学習】

・予習・復習のいずれを行うかは各自に委ねますが、特にこだわりがない限りは、復習を重視することを勧めます。
・予習、復習のいずれにおいても、まずは教科書や参考書をじっくりと読むようにしてください。もっとも、特に予習においては、内容をすべて理解できる必要はありません。
・復習としては、講義で配布したレジュメを参照しつつ、やはり教科書・参考書をじっくりと読むようにしてください。
・以上のほか、判例集を参照することも有益です。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書教科書については、初回講義で説明します。
参考書必要に応じて、授業中に説明します。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

確認テスト:70%(全6回前後を予定)
期末筆記試験;30%

★★Microsoft Teamsへの参加について
上記の確認テストは、Microsoft Teamsを利用して行います。
開講までに、以下のコードを使い、必ずチームへ参加しておいてください(こちらからの登録は行いません)。チームへの参加をしなければ、確認テストを受験することができません。

チーム名:【火1山岡】親族法(2023春)
参加コード:mamdo2i

※以上のほか、成績評価については、初回の授業で詳細な説明を行います。




【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1イントロダクション:「親族法」って、何?
2親族法総論
3婚姻(1):婚姻の成立
4婚姻(2):婚姻の無効・取消し
5婚姻(3):婚姻の効果
6婚姻(4):婚姻の解消
7婚姻(5):婚姻の解消の効果
8婚姻外の男女関係
9親子(1):嫡出子(前)
10親子(2):嫡出子(後)
11親子(3);嫡出でない子
12親子(4):生殖補助医療によって生まれた子
13親子(5):養子
14親子(6):親権、未成年後見、扶養
15授業のまとめ
16定期試験期間