【講義概要】
本講義では、知的財産権の国際的保護にかかわる代表的な国際法源の沿革や基本原則、国際法源と国内法との関係、知的財産権にかかわる国際的な紛争解決方法について、学習していきます。
諸般の事情により、必要に応じて授業方法について変更する場合があります。
【学習到達目標】
知的財産権の国際的保護のための国際法源や関連日本法についての基礎的知識の体系的理解と、国際的案件への実務に必要な応用力を習得します。また、他の法律科目との関連、各自のキャリアパスも意識しながら、関連するビジネス・ニュースにも興味を持ちつつ、楽しく学ぶことが望ましいです。
【履修上の注意】
小テスト実施や問題演習などにより、シラバスの予定よりも前後する場合があります。
CCSにより配布される資料は、授業準備・復習等の場合は、各自でプリントアウトしてください。授業は可能な限りペーパーレスです。諸般の事情により、CCSを併用して実施する場合があり得ます。
【事前準備学習】
『外国産業財産権制度情報』(特許庁ウェブサイト)や『著作権関係条約』(著作権情報センター・ウェブサイト)の関連箇所(共に条約の日本語訳)も、適宜参照することが役に立ちます。指定教科書はありません。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『国際知的財産法入門』は教科書に準ずるものの、内容が高度な箇所も多いので必読とせず、各自の状態に応じて適宜参照してください。 |
参考書 | 『国際知的財産法入門』 木棚照一 日本評論社 2018 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点、定期試験の成績によります。ただし、諸般の事情により、必要に応じて評価方法について変更する場合があります。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 国際知的財産権法の概念とその特徴、全体図 | |
2 | 知的財産と国際関係、知的財産関係条約・全体図 | |
3 | 知的財産権関係条約・総説 | |
4 | 工業所有権の国際的保護に関するパリ条約(総論) | |
5 | 工業所有権の国際的保護に関するパリ条約(各論) | |
6 | 知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)総説 | |
7 | TRIPS協定・実体規定 | |
8 | TRIPS協定・権利行使および紛争解決 | |
9 | 特許協力条約(PCT) | |
10 | 商標・意匠の国際出願・登録 | |
11 | 著作権の保護に関するベルヌ条約 | |
12 | 著作隣接権関係条約、最近の著作権・著作隣接権条約 | |
13 | 知的財産権に関する並行輸入 | |
14 | 職務発明・職務著作と準拠法 | |
15 | 日本における外国知的財産権の譲渡契約・ライセンス契約 | |
16 | 定期試験期間 | |