【講義概要】
今日の経済社会において、知的財産制度は最も重要な制度の一つです。本講義では、特許権や著作権をはじめとした各権利について、それぞれの保護対象・要件、取得手続、帰属、効力、侵害に対する救済方法、活用方法などの特色を概観します。また、行為規制によって保護される営業秘密なども重要性を増しているため、不正競争防止法を中心に扱います。
他の科目との関連を意識しながら、各自のキャリアパスとのかかわりを考えて主体的に学ぶことが重要です。
小テスト実施や練習問題などにより、講義テーマやシラバスの予定よりも前後する場合があります。また、諸般の事情により、必要に応じて授業方法について変更する場合があります。
【学習到達目標】
知的財産制度の基礎知識の体系的理解とともに、各自のキャリアパスに合わせて様々な局面での実務への応用力の取得を目標とします。様々な種類の知的財産権を取得、活用したり、また他人の知的財産権を侵害するリスクを避けるために必要な知見も取得します。
【履修上の注意】
CCSにより配布される資料は、授業準備・復習や期末試験の必要がある場合は、各自でプリントアウトしてください。可能な限りペーパーレスです。諸般の事情により、CCSを併用して実施する場合があり得ます。
【事前準備学習】
全体像を把握するため、市販されている基本的なテキストを参照することも役立ちます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『知的財産権制度入門 概要編』 特許庁 下記ウェブサイト(無料) *リンク先更新は各自で適宜確認 『不正競争防止法テキスト』 経済産業省知的財産政策室 下記ウェブサイト(無料) *リンク先更新は各自で適宜確認 『著作権テキスト』 文化庁 下記ウェブサイト(無料) *リンク先更新は各自で適宜確認 www.jpo.go.jp/news/shinchaku/event/seminer/text/index.html,
www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/,
www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/kyozai.html
|
参考書 | 『実践知的財産法』 木棚照一(編) 法律文化社 2017
|
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点、定期試験の成績によります。ただし、諸般の事情により、必要に応じて評価方法について変更する場合があります。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 知的財産法総説 | |
2 | 特許法(1) 対象・要件 | |
3 | 特許法(2) 取得手続・帰属 | |
4 | 特許法(3) 効力・侵害と救済 | |
5 | 実用新案法 | |
6 | 意匠法 | |
7 | 商標法(1) 意義・登録要件 | |
8 | 商標法(2) 取得手続、効力・侵害と救済手続 | |
9 | 不正競争防止法(1) 総説 | |
10 | 不正競争防止法(2) 営業秘密等 | |
11 | 著作権法(1) 総説、対象・要件と帰属 | |
12 | 著作権法(2) 著作権・著作者人格権・著作隣接権 | |
13 | 著作権法(3) 著作権の制限、著作権侵害と救済 | |
14 | 著作権法(4) 著作権・著作物の利用 | |
15 | その他の制度(種苗法、半導体チップ法、地理的表示、パブリシティ) | |
16 | 定期試験期間 | |