【講義概要】
スポーツ心理学は、スポーツの練習や試合においての身体を動かすことに関わる心的事象を扱う学問である。よって本講義では、運動感覚・知覚といった心理学で扱う心的事象を身体の動きと共に捉えて解説する。また、スポーツには様々な動きのスキルがあり、そのスキルの学習や伝達方法についても身体運動を基盤として解説する。さらに本講義では、心理学の知見だけでなく、その基盤となる生理学や脳科学の知見、そして身体の動きと心理学を繋げる情報理論の基礎も解説しながら議論を進め、心理・力学・生理学的仕組みを統合してスポーツや身体運動における心的事象を理解する試みをする。
【学習到達目標】
スポーツ心理学の基本が理解できるようになる。
さらに、スポーツの現場で生じている様々な心理的現象の本質を読み解き、スポーツ科学の基礎が身にくようになる。
【履修上の注意】
この授業は、対面(面接)授業で実施します。
ただし、諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法について変更する場合があります。
【事前準備学習】
本授業では復習に対して十分な時間を割く必要がある。
毎回のレポートにしっかり答えられるように授業を復習すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『スポーツ心理学―最高のパフォーマンスを発揮する「心」と「動き」の科学』 山田憲政 勁草書房 2023 この教科書は、2023年5月に出版予定です。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業時に提出する小レポート、中間の確認テスト、最後のテストにより総合的に評価する.
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 授業の進め方、スポーツ心理学とは | |
2 | メンタルトレーニング - 逆U字仮説の誕生 - | |
3 | メンタルトレーニング - 運動イメージ - | |
4 | メンタルトレーニング - 目標設定 - | |
5 | 身体運動と情報 -反応時間からわかること- | |
6 | 身体運動と情報 -フィッツの法則の誕生- | |
7 | 身体運動と情報 -フィッツの法則から導かれること- | |
8 | 人間の感覚 | |
9 | 運動学習と運動の記憶 | |
10 | 運動制御モデル | |
11 | 新たな制御モデル | |
12 | 運動制御と視覚 | |
13 | 技術と技能 | |
14 | 集団とスポーツ | |
15 | ストレス、行動変容 | |
16 | 定期試験 | |