【講義概要】
この授業は、専門科目の学習を開始した受講者が、講義で扱われた論点について自ら調べ、内容を検討していくことによって専門科目の内容をより深く理解することを目的とし、演習形式によって行われるものです。扱う題材は国際問題です。日本が近隣諸国との間で抱えている領土問題や、日韓間の請求権に関する問題、国際テロリズムの問題などのさまざまな国際問題の中から、受講者と相談しながら題材を決定していきます。この演習授業では、国際問題について、教員が指定する課題図書を丁寧に読み解きながら、レジュメの作成・発表・討論を通じて、法的な観点から理解を深めていきます。
この授業を通じて、本学法学部のDPのなかでも、学生の「多面的な調査・分析能力(とりわけ、「現代社会の法問題を考察するために、必要な学説や判例など法的資料の調査を行うことができる」能力、および「現代社会の法問題を解決するために、多様な視点から法的分析を加えることができる」能力)」および「コミュニケーション能力(「他者との議論を通じて、他者の意見を理解し、自らの法的な見解を述べることができる」能力)」を涵養していきたいと考えています。
この授業は、本学法学部のCPのなかでも重視されている「少人数の演習科目」に位置づけられます。CPにあるように、この授業ではグループワークやプレゼンテーションを重視していくこととなります。
【学習到達目標】
受講者は、国際社会において、課題として選んだ問題がどのような位置づけにあるのかについて、法的な観点から理解し、説明することができるようになることを目指します。また、グループ学習、レジュメの作成・発表・討論を通じて、「基礎セミナー」、「専門導入演習」で培った文書作成能力とコミュニケーション能力をより高めることも目標とします。
【履修上の注意】
本演習では、グループでの学習や授業中の質疑応答を活発に行っていきます。授業中の活発な議論を行うためには、授業時間以外にもグループごとに事前学習(サブゼミ)を行っていく必要があります。こうしたグループ学習やサブゼミを行う目的には、もちろんしっかりとした勉強を行ってもらうこともありますが、定期的に受講者が会う機会を持つことで大学時代に貴重な友人を得るということもあります。受講者全員で楽しく授業を盛り上げていってほしいと思います。
また、本演習は、対面授業と非対面授業を隔週で実施し、非対面授業を行う場合には、Microsoft Teamsのテレビ会議システムを利用します。詳しくは学期開始後にCCSで連絡します。
【事前準備学習】
授業中に適宜指示をしていきます。
なお、国際的な問題について学習する準備として、授業の前半の数回は世界の国名および近現代史に関するテストを行います。受講者全員が合格点に達するまで何度でもやり直しをしますので、春学期の開始前から少しずつ勉強を進めておくようにしてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 授業中に適宜指示をしていきます。 |
参考書 | 授業中に適宜指示をしていきます。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点で評価します。レジュメの作成、発表への取組みの姿勢、授業での質疑や討論への参加態度などを総合的に判断して評価を行います。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス・オリエンテーション この授業の進め方と自己紹介 | |
2 | 学習の基礎①:アジア諸国についての理解 | |
3 | 学習の基礎②:ヨーロッパ諸国についての理解 | |
4 | 学習の基礎③:米州諸国・アフリカ諸国についての理解 | |
5 | 学習の基礎④:現代史についての理解―冷戦時代― | |
6 | 学習の基礎⑤:現代史についての理解―冷戦終結後― | |
7 | レジュメの作成の仕方 | |
8 | 課題図書の位置づけについての説明 | |
9 | 課題図書に関するグループ学習 | |
10 | グループによる発表と討論:A班(1回目) | |
11 | グループによる発表と討論:B班(1回目) | |
12 | グループによる発表と討論:C班(1回目) | |
13 | グループによる発表と討論:A班(2回目) | |
14 | グループによる発表と討論:B班(2回目) | |
15 | グループによる発表と討論:C班(2回目) | |
16 | 定期試験期間 | |