【講義概要】
本講義では民法の担保法部分を除く物権編を扱う。物権法の総論的理解を中心とする。物権は物を支配する権利であるが、所有権だけに限らず、様々な権利が法律によって定められている。それらの物権の性質・物権の特徴を紹介し、その理解を前提として物権変動論にはいっていく。不動産物権変動と動産物権変動における違いを比較しながら、物権変動における意思主義・対抗要件主義の理解を図る。その後、所有権をはじめとする各種の物権についての各論に入っていく。物の取引安全に関する基本的な知識取得を目指す。
本講義はカリキュラムポリシーの中に掲げる専門科目の中の民事法科目に該当し、デイプロマポリシーの中の法律学における基礎的知識の体系的理解とその応用力を錬成し、リーガルマインドを養う。
【学習到達目標】
民法上の物権(担保物権以外)の特質をよく理解したうえで、物権変動理論すなわち意思主義・公示の原則・対抗問題の基本をきちん押さえる。やや複雑なケースにおける物権変動の問題点まで、理解を深め、物の取引のルールを把握する。
【履修上の注意】
復習が特に重要である。対抗問題以後は難易度が上がるので、最初に戻って知識の定着を図る努力を望む。重要な条文も必ず参照すること。出席が大事であるのは言うまでもない。
4月から対面授業が原則となる。状況によって方式が変更されることに注意して欲しい。
ミニッツペーパーによる出席確認と知識チェックを毎回おこなう。
コードは:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
【事前準備学習】
第1回目講義で指示する。教科書についても第1回目に指示する。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 開講時に指示する。
債権法改正・物権法改正を踏まえて、多岐の資料に当たるべき時期であるので、折々に必要文献を指示する。 |
参考書 | 『別冊ジュリスト民法判例百選Ⅰ総則・物権(第8版)』 有斐閣 2015年 六法全書 コンパクト版でいいですから必ず持ち歩いてください。スマホでは条文は、とても調べにくいです。 |
指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
レポート・参加状況・受講態度の平常点は総合評価による。
小テストを実施するのでその得点も加味する。以上50%
定期試験実施未定 最後の試験が50%予定
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 物権の意味、物権と債権の相違 | |
2 | 物権法定主義 | |
3 | 物権的請求権 | |
4 | 物権変動とは何か、物権変動の原因 | |
5 | 物権変動における意思主義 | |
6 | 不動産登記制度の概要 | |
7 | 不動産物権変動と対抗要件 | |
8 | 対抗要件が必要な第三者の範囲 | |
9 | 背信的悪意者排除の理論 | |
10 | 動産物権変動と対抗要件 | |
11 | 動産の引渡し、占有改定 | |
12 | 即時取得・公信の原則 | |
13 | 公信の原則と不動産物権変動 | |
14 | 所有権 | |
15 | 用益物権 | |
16 | 定期試験期間 | |