【講義概要】
「情報」という言葉は極めて曖昧であるが、「情報技術(Information Technology)」の高度な応用、象徴的にはデジタル化とネットワーク化をその基盤とする「情報社会」は着実に進展しつつある。
その変化の早さ、激しさは「革命」と言うに相応しく、生活、経済、産業、教育、行政、文化等々、あらゆる面での変化を促している一方、こうした「革命」は種々の問題も引き起こしており、いわゆる「影」の部分も多く生み出している。情報社会特有の「犯罪」や「社会不安」も次第に増加し、更には「ITを使える者」と「使えない者」つまり「デジタルディバイド」の問題も深刻化しようとしている。
本講義ではこうした情勢を理解し、「光」と「影」を正しく認識した上で、情報社会に生き、かつ、その健全な発展に寄与できる「常識人としての知恵」の基盤を醸成しながら、その理論や実際に対する理解を深めていく。
【学習到達目標】
急速に進展する「IT革命」の「光」と「影」を理解し、健全な「情報社会」の担い手として行動する為の、基礎的な「気づき」と「理解」を深める。
【履修上の注意】
テーマごとに実際の事例を紹介しながら講義していくため、高い出席率とともに積極的な授業参加を求める。
【事前準備学習】
講義ごとに告知される次回テーマについて、文献およびインターネットを用いて基礎的知識および理解を高めておくよう、各人が事前準備しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 講義テーマに即した参考書を各回にて紹介する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
レポート30%,学期末テスト50%,平常点20%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 授業の概要と進め方、 情報システム概論 | |
2 | 情報社会への理論的アプローチ1「情報の非対称性」 | |
3 | 情報社会への理論的アプローチ2「取引費用論」 | |
4 | 情報社会への理論的アプローチ3「ネットワーク外部性」 | |
5 | 情報社会への理論的アプローチ4「標準化」 | |
6 | 情報化の現状と動向1 パソコンとインターネット、携帯電話の普及と発展 | |
7 | 情報化の現状と動向2 企業での情報活用の形態、企業間ネットワークの発展 | |
8 | 情報化の現状と動向3 インターネットのインパクト | |
9 | IT革命とその影響1 情報化と経済 | |
10 | IT革命とその影響2 情報通信政策 | |
11 | IT革命とその影響3 情報教育、デジタル・デバイド -愛知県を事例とした考察- | |
12 | 情報化社会の危険性1 著作権問題、プライバシー問題 | |
13 | 情報化社会の危険性2 暗号・電子署名・認証 不正アクセス | |
14 | 情報化社会の危険性3 情報セキュリティの概念と特徴 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |