名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限【教養】生物学春A名古屋 21齊藤 久美子AN1307

【授業情報】

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講義概要

生物学のテーマには膨大なものがあり、また近年の生物学、生命科学分野の科学技術は驚異的な速度で発展している。ヒトとは何かという根源的なテーマはもちろん、今後の医療技術の進展が私たちにもたらす未来、生命科学技術をめぐる倫理的な問題など、私たちの生活に身近にかかわる様々な問題に適切に対処するためには、今後は理系・文系の別を問わず、生物学および生命科学の現状を一般の人々も理解するために、正確な知識と科学的なものの見方、考え方を身につける必要がある。
ただし、限られた講義回数でその全てに追いつき、教えきることは困難である。そこで、生物学の基礎的な知識はもちろんのこと、将来の人生設計のためにも是非知っておかなければならないと考えられる事項、これから医療技術に寄与し多くの人の人生に関わるかもしれない重要なテーマをなるべく優先的に選び、15回の講義内容とする。
講義で教わったことは生物学のほんの一部に過ぎず、ある意味ではここからが本当の勉強の始まりである。学生自らが、自力で最先端の科学技術、正確な知識を調べる方法を身につけ、その内容を深く理解するばかりでなく、積極的に調べた内容について発表を行い仲間と一緒に問題点を考え、活発に議論や討論を行うことができるまでに到達することを目標としている。

この授業は、本学のディプロマポリシー【思考力・判断力・表現力】のうち『実社会で生起する様々な課題を正確に理解し、それぞれの学問領域に即して解決策を考える』能力を養うことを目的としています。




【学習到達目標】

・生命とはなにか、ヒトとは何かについて考える.
・生命科学分野、医療技術の発展が私たちにもたらす未来はどのようなものか、そして私たちはどのように対応していくのかという問題について考える.
・ヒトはヒトだけでは成り立たず、他の生物と共存して初めて生きていける存在である.生物の多様性、共存と調和についても考える.

この授業は、本学のディプロマポリシー【思考力・判断力・表現力】のうち『実社会で生起する様々な課題を正確に理解し、それぞれの学問領域に即して解決策を考える』能力を養うことを目的としています。



履修上の注意

この講義は、全15回ともteamsによる事前録画方式(オンデマンド)対応かつ対面講義も併用実施するハイブリッド型の授業である。
本講義のteamsのチームコードは ncjuear です。事前に録画講義を視聴の上、対面講義でわからないところを質問したり、他の学生たちと活発な議論・討論を行いましょう。



【事前準備学習】

事前学習
シラバスを読んで次回の講義内容をある程度予習し、わからない専門用語があれば予め意味を調べておくこと。録画した講義は何度でも繰り返し反復学習可能であるので、理解できるまで学習し、わからないところは講義時間中に質問してほしい。

事後学習
以前は講義終了後は学生発表(グループ発表)を行っていたが、新型コロナウイルス流行以降、集団でのグループ発表は中止し、随時ミニテスト(全5回程度)を課して理解度のフィードバックを行う方式に切り替えている。ミニテストの合計点いかんでは、さらにレポートを作成し提出する場合がある。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書教科書は特に定めないが、キャンベル生物学、エッセンシャル生物学、ケイン生物学、ジョンソン生物学、アメリカ大学生物学の教科書(ブルーバックス)、あるいは細胞の分子生物学molecular biology of the Cell、といった教科書がたくさんあるので、是非いろいろな書籍を読んで各自の理解度に合ったものを探してほしい。
参考書教科書、参考書は特に定めないが、図書館にある生物学関連の書籍を一つだけでなくいろいろ読んでください。すでに基礎的な生物学、生命科学の知識があり、英語などの語学に自信のある人は、講義である程度の知識をつけた後、自分が興味をもったテーマについて海外専門誌の原著論文に是非挑戦してほしい。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

・テスト500点満点、その他平常点・レポート等100点の合計点により評価を決定する。
・具体的には、講義期間内に合計5回程度のミニテストを実施し、さらにレポートを課す場合がある。講義の内容に対する理解度を測るなどして総合的に評価する。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1病原微生物、ウイルスについて学ぶ(1)ー細菌とウイルスの違いについて
2病原微生物、ウイルスについて学ぶ(2)ー主な性感染症の種類と特徴
3生物の生殖―ヒトの妊娠のしくみ、不妊症や不育症の主な原因と検査、一般不妊治療(人工授精など)
4受精―受精と発生の初期過程について.高度不妊治療(体外受精・顕微授精)の実際
5分化、発生―生命の個の成り立ち
6遺伝子と遺伝子の発現―生命の設計図であるゲノム、遺伝子、DNA
7染色体異常―染色体の数や構造の異常に起因する主な疾患について.
8遺伝病についてー伴性劣性遺伝病
9ホメオスタシス―恒常性の維持というしくみ. 自律神経系、内分泌系(ホルモン分泌)、免疫系
10アポトーシス―プログラムされた細胞死が支える生命現象、免疫系における細胞の生と死
11細胞の老化と生物時計―DNA末端複製問題、テロメアの短縮が定めるヒトや動物の細胞の寿命
12 iPS細胞とは―拒絶反応のない再生医療の切り札 ヒトES細胞やヒトクローン胚との違いについて.
13生物毒―有毒植物、毒をもつ生物の謎に迫る.
14調査研究、討論
15まとめー科学研究について
16定期試験期間