【講義概要】
「基礎セミナー」に引き続き、大学で「自主的に」学んでいくための基礎的な力を、「民法」の判例研究を通じた演習形式で身に付けていきます。授業では、「読む・書く・聴く・話す」の4つの力をバランスよく醸成できるよう、なかでも講義授業では身につけにくい「話す」に重点を置きつつ指導します。
民法の判例を、社会問題への関心の視点で捉えたうえで、法的な視点から考察し、これまでにどのような解決が図られてきたのか、またその意図を正しく理解できるようにしていきます。そのうえで、今後の問題の進展・多様化に向けてどのような課題があるかを検討します。
相互の意見交換においては、自分の意見を理由とともに明確に述べ、一方で相手の考えを正しく理解し、より良い意見形成を目指していきます。
【学習到達目標】
本演習授業では、「基礎セミナー」で身に付けたレジュメの作成、発表の方法、討論の進め方をさらにブラッシュアップします。より具体的・専門的な文献を適切に読み解く力の基礎を固めて、法文献の内容を敷衍したレジュメを作成し、その成果をプレゼンテーションする能力を身に付けることを目標とします。また、法学部の学生として、社会問題を法的な視点から考察する意識を高めることも目指します。
【履修上の注意】
授業の準備にあたってより積極的に図書館の資料やCCSを活用すること。授業の大部分はグループ学習となるため、欠席をしたり、発表の準備を他人任せにしたりすることは厳に慎むこと。
また、グループ発表の準備のために、積極的に授業時間外にもグループで集まって学習を行うよう心がけること。
【事前準備学習】
指示に従い、受講前および受講後の学修をおこなったうえで、ミニッツペーパーの提出をおこなってください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『司法試験から学ぶ民法総則』 大久保紀彦 三恵社 2022 『大学生のための民法条文(第2版)』 大久保紀彦 三恵社 2022 |
参考書 | 『デイリー法学用語辞典(第2版)』 三省堂編修所 三省堂 2022 参考書「デイリー法学用語辞典(第2版)」は、4年間を通じてすべての法律科目に共通して用いることができる。さまざまな辞典が発刊されているが、基本入門的・ハンディなもののひとつとして推奨する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
積極的授業参加と授業への貢献 30点 提出課題 40点 チームワーク・役割の責任感を持った遂行 30点
さらに、各ゼミ生の努力と取組み姿勢を加点要素として総合的に評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 不法行為とさまざまな社会的問題 | |
2 | 「読・書・聴・話」とゼミ。グループワークの重要性。 | |
3 | 709条の構造 | |
4 | 発表1・2 | |
5 | 発表3 | |
6 | 発表4 | |
7 | 発表5 | |
8 | 発表6 | |
9 | 発表7 | |
10 | 発表8 | |
11 | 発表9 | |
12 | 発表10 | |
13 | 発表11 | |
14 | 発表12 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験なし | |