【主題】
≪刑事法の理論と実践≫
TV・新聞・スマートフォンを通じて、犯罪に関する報道を目にしない日はないでしょう。ドラマ・映画やマンガ・アニメなどでも、刑事事件をテーマにしたものが多くあります。
では、次のような問題を考えたことはあるでしょうか。
1、どのような行為をすれば、犯罪として処罰されるか?(刑法)
2、どのように事件の証拠を集め、犯人を捕まえて、有罪・無罪を見極めるのか?(刑事訴訟法)
3、なぜ人は犯罪を犯すか?有罪となった者はどのように取り扱われるか?(犯罪学・刑事政策)
本ゼミでは、この3つの分野の関わり合いを意識しながら、リアリティーをもって、刑事事件の流れについて学んでいきます。
【指導方針概要】
≪ゼミの到達目標≫
①刑事事件がどのように処理されていくのかという刑事法の全体像について、正確に理解すること、②実際に社会の中で刑事法がどのような役割を担っているのか身をもって知ることを目標とします。
それだけでなく、ゼミを通じて、レジュメをわかりやすく作る力、自分の考えを相手に伝える力、そして、議論する力を身に着けましょう。
≪ゼミの進め方≫
主に「模擬裁判」形式で、法廷教室を使用して討論を行います。実際に起こった刑事事件をベースに、捜査から判決・処遇という一連の流れに沿って、検討します。自分自身が、警察官や法曹(検察官・弁護士・裁判官)になったつもりで、考えてみましょう。
討論は、班単位で検察側と弁護側に分かれて、ディベートを行い、裁判官・裁判員が判断を下すというものです。まず、班ごとに、自分たちが担当するテーマを決定します。テーマが決まれば、どこが争点になるかについて話し合い、レジュメを作成し、討論に備えるという順序で進めます。
≪実務現場の参観≫
①裁判所、②警察本部、③刑務所の参観を予定しています。実務の現場を自分の目で確かめることで、講義で学んだことが実際の刑事裁判でどのような意味を持つのかを理解することができると思います。
≪各種イベント≫
そのほか、警察官・公務員や民間企業で働く方をゲストに招いての進路相談会など、就職活動のサポートも行う予定です。希望に応じて、資格試験対策や個別での面談(履修相談・進路相談など)も行います。また、状況は許せば、ゼミ飲み会やゼミ旅行・スポーツ大会などを実施し、ゼミ生同士での交流も深めてもらえればと思っています。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | テキストは指定しません。
授業のなかで、必要に応じて、参考文献を紹介します。
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指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
≪評価方法≫
授業内での取り組み状況、学期中および学期末の課題内容を総合的に判断して評価を行います。①平常点、②提出物、③発言や事前準備など、授業への参加度を重視します。
≪ゼミ見学・研究室訪問≫
質問や何か気になることがあれば、メールにてご連絡ください。
≪学生に期待すること≫
ゼミの活動に対しては、授業時間外にも討論の準備をしたり、班のメンバーで協力して積極的に取り組んでくれることを望んでいます。なかなか思うようにいかないことがあるかもしれませんが、初めから上手くできる人はいませんので、心配はいりません。みんなで力を合わせて、頑張りましょう。そうすることで、一生付き合える仲間に恵まれると思います。
『勉強するときは勉強する』、『遊ぶときはおもいっきり遊ぶ』、メリハリあるゼミを一緒に作っていきましょう!
これまで刑法のゼミに入っていなくても、犯罪に関することに興味がある人は是非ゼミにいらしてください。