【講義概要】
会計基準は、上場企業を中心として、企業が必ず守らなければならないものである。1990年代後半から始まった「会計ビッグバン」によって、わが国の会計基準は大きな変化を迎えた。
21世紀、会計は、一つの企業、一つの国に対して在れば良しではなく、世界共通の会計基準となるべきだとして、世界中で議論が開始された。国際会計基準審議会(IASB)が主体となって、「国際財務報告基準(IFRS)」と呼ばれる国際基準としての会計基準があるが、わが国はこの基準との関係を日々検討している最中である。
本講義では、実際のビジネスや企業経営に関する諸問題を、会計基準のグローバル化によってもたらされる現状に着目し、様々な国の視点から国際企業経営の特徴について学習する。
【学習到達目標】
会計基準のグローバル化について理解する。
日本の会計基準と世界の基準の違いについて理解する。
【履修上の注意】
基礎的な簿記、会計学の知識を前提に講義を展開する。
理論的な知識を得ることが中心であり、簿記の仕訳等はさほど登場しない。
学習状況に応じて講義計画を変更する可能性がある。
【事前準備学習】
受講後は講義スライドとミニッツペーパー課題の内容をノートにまとめておくことが望ましい。
わからない箇所があれば、すぐに質問をすること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『IFRSを紐解く』 吉岡正道(編著) 森山書店 2021 |
参考書 | 『国際会計論』 森川八洲男 白桃書房 2015 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
Minute Paperを中心とした毎講義時の課題と定期的な小レポートで総合的に評価する。
学則の規定を満たしていない者や、受講マナーの悪い学生は失格とする。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション | |
2 | 国際会計とは | |
3 | 国際会計と関連組織 | |
4 | 国際会計基準の歴史的歩み | |
5 | まとめと小レポート(1) | |
6 | 諸外国と国際会計(1)英国とアメリカの会計制度 | |
7 | 諸外国と国際会計(2)ドイツとフランスの会計制度 | |
8 | EUと国際会計基準 | |
9 | 日本と国際会計 | |
10 | まとめと小レポート(2) | |
11 | 概念フレームワーク | |
12 | 国際会計と財務書類 | |
13 | 連結財務諸表 | |
14 | 国際会計基準と企業 | |
15 | まとめと小レポート(3) | |
16 | 定期試験期間 | |