【講義概要】
本講義では、日本商工会議所主催の簿記検定のうち「商業簿記」2級レベルの基礎について学ぶ。
3級と比べると2級では、商業における経済活動の測定・記録は高度となり、必要な知識量も膨大となる。
そこで、ひとつひとつの取引仕訳をできるようになるため問題を解くことを重視するのではなく、各取引に関する理論や仕訳構造を教員の解説から理解を深めることを目指す。
より一層高度な仕訳処理や簿記を理論的に学ぶことで、実際のビジネスや企業経営で活用する知識を体系的に身につける。
本講義において日商2級の範囲内で、日常取引から決算取引まで取り扱うことで企業の経営情報を読み解く能力も向上することが見込まれる。
【学習到達目標】
日商簿記検定2級レベルの仕訳処理をできるようになる。
日常取引で登場する科目と決算書の関係を読み解くことができるようになる。
【履修上の注意】
<重要1>
第1回目の講義は動画配信によりガイダンスを行います。
初回講義日にCCSの教材ボックスにある講義リンクから視聴した上で、履修を決めてください。
履修に関する質問がある人は、履修登録変更期間中にCCSの相談窓口から連絡してください。
<重要2>
非対面授業週の講義は、CCSを活用した基本型授業とTV会議システム(Teams等)を併用して実施します。
teamsアプリには、下記のチームコードを入力して参加してください。
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日商簿記検定3級レベルを取り扱う2つの講義、「簿記初級」および秋学期「簿記中級」を履修済みであることを前提に講義を展開する。
簿記および会計学に関心のない学生は履修しないことを推奨する。
講義と並行して日商簿記検定2級の受検をすることが望ましい。
【事前準備学習】
多くの勘定科目や取引を学ぶため、復習は必要となる。
理解を深められなかった箇所はその都度質問をすること。
わからないままにしておくことは避けること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『大原で合格る日商簿記2級 商業簿記 第3版』 資格の大原 中央経済社 2021 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
毎講義時の課題40%(ミニッツペーパーが中心)
期末試験60%(教科書、自筆ノート持込み可)
学則の規定を満たしていない者は期末試験の受験資格を失う。
私語や試験時の不正行為等、受講マナーの悪い学生は失格とする。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 現金預金 : 現金 当座預金 銀行勘定調整表 | |
3 | 債権・債務 : クレジット取引 手形取引 電子記録債権債務 | |
4 | 棚卸資産 : 三分法とそのつど法 期末評価 | |
5 | 有価証券 : 分類 期末評価 | |
6 | 固定資産 : 取得 買い換え・除却・減価償却 | |
7 | 固定資産 : リース会計 無形固定資産 投資その他の資産 | |
8 | 債務保証 : 債務保証 差入保証金 | |
9 | 引当金 : 貸倒 修繕 賞与 退職給付 商品保証 | |
10 | 収益と費用 : 商品売買 役務収益・役務原価 研究開発費 | |
11 | 外貨建取引 : 輸出入 決算 為替予約 | |
12 | 株式会社 : 純資産の増加と減少 | |
13 | 企業結合 | |
14 | 税金 : 消費税 法人税等 税効果会計 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |