【講義概要】
■ 講義の概要
本講義では,「経済の基本的な仕組み」と「戦後の日本経済の推移」について教養レベルの講義を行う.講義では,まず,様々な経済指標の見方について学習した後,戦後の日本経済の推移について見ていく.次に,金融と財政の仕組みについて学習した後,金融政策と財政政策の役割について考察する.さらに,現在の日本経済における課題である,労働市場の構造変化と所得格差,人口減少と社会保障,財政健全化,地方創生,および,構造改革等について学習する.
■ 学部のディプロマ/カリキュラムポリシーとの関係
本講義は,大学全体のディプロマポリシー『知識・技能』のうち,「人間,社会,文化,自然等に関する幅広い知識を身に付けている.」,『思考力・判断力・表現力』のうち,「実社会で生起する様々な課題を正確に理解し,それぞれの学問領域に即して解決策を考えることができる.」,他者に対して,自分の考えを口頭や文章によって的確に伝えることができる.」を修得することを目的としている.
【学習到達目標】
(1)受講生が戦後の日本経済の推移について説明できるようになる.
(2)受講生が日本経済の現状と課題について説明できるようになる.
(3)受講生が大学生として最低限知っておくべき「経済の仕組み」について理解できるようになる.
(4)受講生が「今後,わが国が,どのような経済や社会を構築することが望ましいと考えるか?」について,自分の意見を説明できるようになる.
【履修上の注意】
この授業は、非対面授業週の講義を、アプリケーションによるTV会議システム(Teams)を使用して実施します。Teamsの招待コードはqec3zfcです。
(1)講義は積み重ね方式になっているので,それまでの講義で習ったことが頭に入っていなければ,講義内容がどんどんわからなくなってしまう.したがって,欠席や遅刻等をしないこと.
(2)講義中に講義資料を配布するが,講義資料はところどころ空欄となっているので,講義中にメモを取ること.
(3)講義中の不必要な私語やスマホ等の使用を厳禁する.何度か注意しても同じ行為を繰り返す場合は,大幅に平常点の減点を行う.
【事前準備学習】
事前学習:
日頃から新聞を読んだりニュースを見たりしながら経済の仕組みや日本経済に関心を持つこと.
事後学習:
(1) 講義後は,講義資料や参考書の該当箇所を読んで復習を行うこと.
(2)講義後は,講義中に配布する復習問題を活用する等して自宅学習を行い,知識を確実なものにすること
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『入門・日本経済第6版』 浅子和美ほか編 有斐閣 2020 『日本経済読本第21版』 大守隆 東洋経済新報社 2019 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点30点満点(課題の提出等),学期末試験70点満点の合計100点満点で,以下のように絶対評価を行う.
90点以上の場合 → S,80点以上89点以下の場合 → A,70点以上79点以下の場合 → B,
60点以上69点以下の場合 → C,59点以下の場合 → D
なお,学期末試験を受験したとしても,6回以上の欠席で「受験資格なし」とするので注意すること.
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 講義の概要と日本経済が抱える課題 | |
2 | 経済指標の見方:GDP,経済成長率等 | |
3 | 戦後の日本経済(1):高度成長期と安定成長期 | |
4 | 戦後の日本経済(2):バブル経済とバブル崩壊 | |
5 | 戦後の日本経済(3):小泉政権誕生,リーマンショック,政権交代 | |
6 | 戦後の日本経済(4):安倍政権誕生とアベノミクス | |
7 | 金融の仕組みと日銀の役割 | |
8 | インフレ・デフレとバブル崩壊以降の金融政策の変遷 | |
9 | 財政の仕組みと政府の役割 | |
10 | わが国の財政の現状と財政赤字の弊害 | |
11 | 労働市場の構造変化と所得格差 | |
12 | 人口減少と社会保障 | |
13 | 国家戦略特区・地方創生特区と地方創生 | |
14 | 財政の持続可能性 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |