名古屋学院大学シラバス


                シラバス

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【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限【教養】心理学秋A名古屋 21金 愛慶AN1302

【授業情報】

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講義概要

 本講義では、心理学の様々な領域の中でも、とりわけ臨床心理学を中心に心理学を概観する。臨床心理学(Clinical Psychology)は、人々の示す様々な悩みや不調からの回復を助ける応用心理学の一分野であり、心理学的研究知見と技法を用いて人々の悩みをアセスメントし、治療的・援助的介入を行う実践的学問である。
 臨床心理学は2度の世界大戦によって急増した戦争神経症(現、PTSD)に対する治療的支援という社会的要求に端を発し、その学問的体系が築かれ、発展されてきた。昨今、臨床心理学はその応用範囲がさらに広がっており、個人の精神衛生の問題のみならず地域社会の精神衛生における心理教育的役割も強調されている。本講義では、臨床心理学の歴史的変遷の中で登場した様々なトピックスを取り上げながら、心理学の基礎知識、心理アセスメントと心理療法について概観する。

※教員の事務経験:認定臨床心理士
※実務経験を活かした教育内容:認定臨床心理士としての実務経験と研究経験に基づいて心の健康とその支援について講義を行う。



【学習到達目標】

①心理学の基礎研究および臨床心理学的基礎知識を学習する。
②精神障害の基礎知識とその支援法についての基礎知識を学習する。
③精神障害に関する誤った知識や偏見について再考する。
④受講者自身の精神衛生に関する自己理解を深める。



履修上の注意

①CCS教材ボックスの資料を授業前にダウンロードし、プリントアウトしておくこと。
⇒PDFファイルは、USBでコンビニのプリンタで印刷可能
②授業中に実施する課題(CCSの小テストやMinutePaper等)は、「出欠の確認」ならび「評価対象」となるので、必ず指定日時間まで回答すること。
③オンライン授業の場合、各自の受講デバイス端末(PC・パブレット・携帯)とネット環境の安定に努めること。



【事前準備学習】

シラバスに沿って教科書の該当箇所を事前に読んでくること。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『こころのケアー臨床心理学的アプローチー』 池田勝昭・目黒達哉 共著 学術図書出版社 2010
授業は、教科書に掲載されている内容・資料に沿って進められる。
参考書『臨床心理学』 丹野 義彦ほか 有斐閣 2015
臨床心理学の専門用語の学習に活用してほしい。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

平常点50%、テスト50%



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1臨床心理学の定義ならび発達段階別支援対象
2臨床心理学の歴史Ⅰ:ヒステリー・催眠・無意識を中心に
3臨床心理学の歴史Ⅱ:心理検査の発達
4臨床心理学の歴史Ⅱ:ストレスとPTSDとの関連
5人格機能と適応との関連:脳機能と各種精神症状との関連
6精神障害の診断と治療Ⅰ:統合失調症・気分障害を中心に
7精神障害の診断と治療Ⅱ:不安障害・適応障害を中心に
8精神障害の診断と治療Ⅲ:知的障害・脳器質性障害を中心に
9心理療法のプロセスと倫理
10力動的心理療法Ⅰ:精神分析理論を中心に
11力動的心理療法Ⅱ:人格障害と精神力動的心理療法論を中心に
12認知行動療法Ⅰ:行動の学習理論と不適応問題の基礎理論
13認知行動療法Ⅱ:認知行動療法の各種技法
14現象学的立場の心理療法Ⅰ:人間性心理学を中心に
15現象学的立場の心理療法Ⅱ:ロージャスの来談者中心療法を中心に
16定期試験期間