名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限キリスト教史秋A名古屋 21石田 聖実AC1301

【授業情報】

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講義概要

キリスト教は、現在、世界最大の宗教です。しかし、そのスタート時は世界の中でも決して大きな宗教ではない、ユダヤ教という一民族宗教の中のマイナーな一派でした。
この講義では
1.キリスト教の歴史をユダヤ教から始め、現代の諸教会まで歴史の展開に従って追います。
2.「キリスト教の歴史」の中身は、主として「キリスト教会」の歴史(「教会史」と言う)と、「キリスト教の教え」の歴史(「教理史」という)と、キリスト教会で歌われた音楽の歴史(「教会音楽史」という)を扱います。ただし、音楽については時間の許す範囲内で、ということにします。

※教員の実務経験:牧師。長崎県諫早市、名古屋市、鈴鹿市で日本キリスト教団の牧師として教会に仕えながら、雲仙普賢岳噴火災害のボランティア、東海水害のボランティア、また予想される東海・東南海地震への対策委員会の委員として活動してきた。

※実務経験をいかした教育内容:家族や職場、社会の中でうまくやっていけない人、災害の中で置いてきぼりにされてしまう人、そんな人が共に生きられるためにどうしたらいいかをキリスト教の伝統に学びつつ考えましょう。

※日本ウェスレー・メソジスト学会役員、日本賛美歌学会会員



【学習到達目標】

宗教は、思想や倫理・道徳のカテゴリーに収まるものではなく、人間の生活そのものです。
従っていわゆる「教え」のみならず、文学(小説や詩歌)、美術(絵画・彫刻・建築等)、音楽(宗教行事で行われる歌や舞い・世俗的生活の中で歌われる歌・演奏会場で行われる音楽等)があります。
また、学校教育や医療、社会福祉もキリスト教が先進的に取り組んできたことです。
このように「キリスト教とは人生のトータルなあり方」であることを踏まえつつ、その中で教会の展開と、その礼拝における音楽、信者の生活における音楽が世界の音楽に与えた影響を感じ取っていただきます。



履修上の注意

対面の授業ができない場合は、Teamsによるオンライン授業となりますが、基本型(教科書と補助教材を読んで課題に取り組んでいただく)になることもあります。
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【事前準備学習】

キリスト教関係のニュースに気をつけて下さい。
・ローマ教皇フランシスコの発言や動向
・アメリカの福音派(日本の福音派とはかなり異なる)と大統領選挙
・イスラム教の強い地域での、イスラム過激派による教会襲撃など
・ヨーロッパではカトリックの多い地域とプロテスタントの多い地域の争いなど

キリスト教の音楽に注意して聞いてみましょう。
・アメリカではメジャーなアーティストが賛美歌をレパートリーの中に加えています。
・Gospel は日本でクリスチャンでない人々も多く参加しています。近いエリアでの公演情報など。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『キリスト教入門』 山我哲雄 岩波ジュニア新書 2014
参考書『キリスト教史』 藤代泰三 講談社学術文庫 2017
『キリスト教の歴史』 小田垣雅也 講談社学術文庫 1995
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

下記1を70%、2または3を30%
1. 毎回のMinute Paper。毎回最高5点としてその累積を学期の得点とする。
2. チャペル・レポート 対面の場合は会場で記入・提出。オンラインの場合はYouTubeで配信されるその週のチャペルアワーを見てレポート。10月末までに1回、11月以後1回の最低計2回提出する。
3. 日曜日に学外の教会で、朗読された聖書、説教の要点、賛美歌・聖歌について。所定の用紙をCCSの教材ボックスからダウンロードして教会に持っていって書くこと。なおオンライン礼拝は不可。
2を学期中に2回以上、または3を1回以上提出。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1イントロダクション
2第1章 ユダヤ教とキリスト教(p1~)
3第2章 ナザレのイエス(p19~)
4    ナザレのイエス(p37~)
5第3章 キリスト教の成立(p59~)
6第4章 キリスト教の発展(p94~)
7第4章 キリスト教の発展(p111~)
8第6章 東方正教会(p155~)
9第5章 ローマ・カトリック教会(p127~)
10第7章 宗教改革とプロテスタント教会(p177~)
11第7章 宗教改革とプロテスタント教会(p199~)
12アメリカの「信仰の自由」、西部開拓と奴隷制
13第7章 宗教改革とプロテスタント教会(p215~)
14おわりに キリスト教と現代(p221~)
15まとめ
16定期試験週間(試験は行わない)