【講義概要】
身近であり誰もが語ることのできる「教育」という事象は、本来であれば多様な経験・形態が存在するにも関わらず、
つい自らの経験を自明のものと見なしてしまうことが少なくありません。
本講義では、そうした自らの経験の相対化を念頭に置きつつ、、「なぜそのような教育が行われているのか」という観点を中心に据えて、多角的な考察を行うことを目的とします。そのため、「教職」で主として取り扱う「学校教育」に留まらず、より広い観点から「教育」という事象について取り扱います。
具体的には、講義を基にしたグループ活動を行い、幅広く自らの被教育経験について互いに共有してもらいます。そのうえで、なぜそのような経験がもたらされたのかという社会的な要因も含めて、全体で考察していきたいと思います。
なお、個人課題として期末レポートを課しています。授業内課題等を通して考えを組み立てていただく予定ですが、根拠を持ち、自らの考えを文章をまとめる術についても併せて考えていきましょう。
【学習到達目標】
1. 教育にまつわる諸事象について、多角的な観点から考えることができる。
2. 他者との経験の共有を通して自らの経験を相対化することができる。
3. これらの諸事象と経験について教育学の観点から文章化できる。
【履修上の注意】
・事前課題等がある場合には必ず済ませてから参加しましょう。
・グループワークの際には、相手の意見や経験を尊重するとともに、自分自身の意見や経験の相対化を意識するように努めましょう。
・他者との関わりを重視する観点から、授業や作業の邪魔になるような私語等については厳しく対処します。
・この授業は、非対面授業週の講義を、アプリケーションによるTV会議システム(Teams 等)を使用して実施します。
【Teams招待コード】31vyimq
【事前準備学習】
随時、指定された資料等を事前に読んでもらうことや、事前課題が出されることがあります。
適宜該当範囲のテキストを読み、関連資料を探すように努めましょう。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『教育学をつかむ 改訂版』 木村元・児玉重夫・船橋一男 有斐閣 2019 古い版(2009年)があるので、購入する前に「改訂版」(2019年)かどうかを確認してください。 |
参考書 | 授業中、別途参考図書を示す場合があります。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
学期末の課題レポートを主たる評価対象(50%)とします。
授業態度や授業内で実施する課題への取り組み状況も評価対象(50%)とします。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 「教育」とはどのような事象なのか | |
2 | 学校教育とその機能 | |
3 | 社会変動と教育(教育の歴史) | |
4 | 教育の目的 | |
5 | 学習の過程と形態 | |
6 | 生活指導と教育相談 | |
7 | 教師の力量と専門職化 | |
8 | 家庭教育 | |
9 | 社会教育 | |
10 | 教育の制度(初等中等教育、高等教育) | |
11 | 教育の接続(入試、キャリア教育) | |
12 | 障害と教育 | |
13 | SDGsと教育 | |
14 | 教育の現代的な課題 | |
15 | なぜ「教育」をするのか | |
16 | 定期試験期間 | |