【講義概要】
本講義はイギリスにおける民事法および環境法を中心としながら、その他の国々の関連法制についても可能な限り幅広く学びます。法と社会は車の両輪であり、社会が変われば法が変わります。外国法を学ぶということは、その国や地域の法が一体どのような社会的背景に根ざすものなのかを理解する力を身につけることに繋がります。本講義では「なぜその法が生まれたのか」を常に念頭に置きながら、なんらかの社会的要請または問題への応答としての法という文脈を読み解く力(リーガルマインド)を身につけることを目標としています。そして比較法的な分析視野を醸成するために、日本の法制度との比較等も適宜行います。
【学習到達目標】
本講義では、ある法制度が一体どのような社会的・歴史的背景から生じたのかを文脈的に理解する力を身につけることを目標とします。文脈的な理解力とは論理的思考力に基づくものです。具体的な法制度の多様な文脈を知ることは、自ずと論理的思考力を高める訓練にもなります。本講義では論理的思考力を高め、他者に対して物事を文脈的に伝えることのできる力を習得することも目指します。
【事前準備学習】
レジュメとワークシートを毎回配布します。板書もしますのでレジュメに書き込むかノートを取るようにしてください。事前学習は特に必要ありませんが、講義内で書籍等を紹介することがありますので時間に余裕のある方は各自読むようにしてください。事後学習についてはレジュメやノートを自宅で見返すようにしてください。ワークシートについては毎回CCSから提出していただきます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
評価は講義内での小テスト(2回を予定)、毎回提出のワークシート、学期末のレポートで行います。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 外国法の基礎:英米法について | |
2 | 比較法の基礎:分析手法について | |
3 | イギリスにおける環境法制(1):歴史 | |
4 | イギリスにおける環境法制(2):気候変動の緩和策 | |
5 | イギリスにおける環境法制(3):気候変動への適応策 | |
6 | 諸外国における環境法制(1):中国 | |
7 | 諸外国における環境法制(2):EU | |
8 | イギリスにおける農業環境政策(1):歴史 | |
9 | イギリスにおける農業環境政策(2):現状 | |
10 | 諸外国における農業環境政策(1):フランス | |
11 | 諸外国における農業環境政策(2):ドイツ | |
12 | イギリスにおける成年後見制度(1):歴史 | |
13 | イギリスにおける成年後見制度(2):日本との比較 | |
14 | スコットランドにおける土地先買権(1):歴史 | |
15 | スコットランドにおける土地先買権(2):所有者不明土地をめぐる課題 | |
16 | 定期試験 | |