名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限倒産法秋A名古屋 23山中 稚菜LG3314

【授業情報】

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講義概要

 本科目は、カリキュラム・ポリシーに掲げる専門科目の中の民事法科目に該当します。倒産手続(正式には「倒産処理手続」)とは、倒産状況に陥った会社や個人の財産関係を、多様な利害を適切に調整しながら処理する手続です。倒産手続の特徴は、債権者と債務者が基本的には一対一で対峙する訴訟や強制執行などの個別的権利行使とは異なり、多くの関係者が個別的権利行使を差し控えて、それぞれの権利に応じた公平な取り扱いを実現する集団的手続であるというところにあります。また、倒産手続には、清算型(財産・事業の解体)や再建型(財産・事業の維持・継続)、さらには裁判所での手続(法的整理)や裁判外での手続(私的整理)などといった多様な手続が存在します。
 本講義では、多様な倒産手続のうち、破産、民事再生、会社更生の主要な3手続を取り上げ、それぞれの手続の流れや相違点を学ぶとともに、倒産手続の全体像を概観し、社会における倒産手続の必要性について理解を深めます。さらに、ディプロマ・ポリシーに掲げられているように、倒産手続に関する基本的な問題を正確に捉え、それに対する法的・論理的に適切な解決策を提示することができるよう、学説・判例にも触れながら、具体的な事例を素材に、丁寧に講義を進めます。



【学習到達目標】

・倒産手続の全体の流れを理解する。
・倒産手続を支える基本理念を理解する。
・倒産手続における個別の問題について、これまで展開されてきた学説の議論及び判例の考え方を理解する。
・倒産手続に関する具体的な事例に、適切な条文を適用し、法的・論理的に適切な解決策を提示することができる。



履修上の注意

六法を持参すること。

※資料や課題はTeamsで配布しますので、必ず以下のチームコードでTeamsに入ってください。

チームコード 8ji2t0a



【事前準備学習】

【事前学習】
次の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
【事後学習】
①講義ごとに課題を出すので、次の講義までに各自取り組むこと。
②講義で扱った部分について、レジュメや参考書を読むなど、復習に力を入れること。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書教科書については、指定しません。自分にあったものを選んでください(実際に図書館や書店などで手にとって選ぶことをおすすめします)。第一回目の講義で詳しく説明します。
参考書『倒産判例百選〔第5版〕』 伊藤眞・松下淳一編 有斐閣 2013
第一回目の講義で詳しく説明します。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

期末レポート(50%)と課題(50%)により評価します。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1オリエンテーション―倒産法・倒産処理法とは
2様々な倒産手続
3破産手続①―破産手続の開始
4破産手続②―破産管財人と破産財団
5破産手続③―破産債権
6破産手続④―破産と契約関係
7破産手続⑤―担保権
8破産手続⑥―相殺権
9破産手続⑦―否認権
10破産手続⑧―破産財団の管理・換価・配当と手続の終了
11破産手続⑨―個人再生
12民事再生手続①―民事再生
13民事再生手続②―個人再生
14会社更生手続
15まとめ
16期末レポート