【講義概要】
工業簿記とは、自動車やパソコン、家具などのモノを作っている会社、つまり製造業で用いられる簿記を指す。
商業簿記との大きな違いは、自分の会社で販売するモノを作るという点にある。
商業簿記では、仕入れた商品を販売するだけというシンプルな流れであるが、工業簿記では、調達してきた材料に手を加えて製品を作るという過程がある。日本にも製造業(メーカー)は多く存在し、自社で製品を作ることで日々の会計処理には特殊な勘定科目が利用され、原価計算を行うという高度な知識が必要となる。原価計算と原価管理システムについて学習することで、実際のビジネス社会での経営管理に必要な知識を習得する。
本講義では、日本商工会議所主催の簿記検定2級「工業簿記」範囲の基礎について学習する。
【学習到達目標】
製造間接費の配賦や各種差異の計算ができるようになる。
個別原価計算の仕組みが理解できる。
【履修上の注意】
「工業簿記1」の単位修得済みの学生を対象に、工業簿記の基礎知識があることを前提に講義を展開する。
履修していない学生は、教科書をもとに「工業簿記1」の範囲を事前に学習しておくこと。
<重要1>
非対面授業週の講義は、CCSを活用した基本型授業とTV会議システム(Teams等)を併用して実施します。
teamsアプリには、下記のチームコードを入力して、事前に講義へ参加する準備をしておいてください。
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<重要2>
第1回目の講義はteamsビデオ会議によりガイダンスを中心に行います。
講義開始時刻の5分前程にビデオ会議を立ち上げますので、会議に参加してください。
なお、会議参加時はマイクとビデオカメラはどちらもミュート(OFF)の状態で結構です。
【事前準備学習】
電卓(10桁以上)を用意すること。
受講後はノートの整理を行うこと。
わからない箇所は積極的に質問すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『最新段階式 日商簿記検定問題集3訂版 2級工業簿記』 実教出版 2017 春学期の「工業簿記1」と同じ教科書を使用します。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
毎講義時の課題提出状況と定期的な確認テストで総合的に評価する。
学則の規定を満たしていない者や、受講マナーの悪い学生は失格とする。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション | |
2 | 製造間接費の計算(1) | |
3 | 製造間接費の計算(2) | |
4 | まとめと確認テスト(1) | |
5 | 部門別個別原価計算(1) 意義と記帳 | |
6 | 部門別個別原価計算(2) 1次配賦と2次配賦 | |
7 | 部門別個別原価計算(3) 相互配賦法と直接配賦法 | |
8 | まとめと確認テスト(2) | |
9 | 総合原価計算(1) 意義と目的 | |
10 | 総合原価計算(2) 平均法と先入先出法 | |
11 | まとめと確認テスト(3) | |
12 | 工程別総合原価計算 | |
13 | 組別総合原価計算 | |
14 | 等級別総合原価計算 | |
15 | まとめと確認テスト(4) | |
16 | 定期試験期間 | |