【講義概要】
財務諸表は、企業の経営成績や財政状態等を「貨幣」という単位で数値化した情報であり、資本市場や経済取引等を中心として社会において広く利用されている。
会社経営にかかせない会計情報は、社長や経理担当者のみならず、営業部、生産管理部、商品開発部等、会社に勤める従業員や起業するすべての人が知るべき内容が記されている。会計情報に基づき企業実態を把握することで、これからの就職活動や就職・起業時に役立つ能力を身につけることが期待できる。
本講義では財務諸表のうち、とくに損益計算書を中心に、その理論や構造について学習する。
【学習到達目標】
財務諸表の基本構造および財務諸表作成の構造やルールを理解できる。
【履修上の注意】
春学期開講科目である財務諸表論初級を履修済みであることを前提に講義を展開する。
履修していない学生は、教科書の該当範囲を読み理解を深めておくことが必要である。
【事前準備学習】
日商簿記検定3級レベルの簿記・会計知識があることを前提に講義を進めるため、簿記会計に関する書籍を読む等して事前知識を備えておくことが望ましい。
受講後はノートの整理をすること。
わからない箇所がある場合はその都度質問をすること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『税理士試験 教科書 財務諸表論 理論編 2022年度版』 ネットスクール出版 ネットスクール出版 2021年 この教科書は、関連講義である「財務諸表論初級」、「財務諸表論上級」でも使用する。
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参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
毎講義時の課題提出状況と期末試験の結果にて総合的に評価する。
平常点 30% (Minute Paper課題が中心)
期末試験 70% (持ち込み可)
学則の規定を満たしていない者、受講マナーの悪い学生は失格とする。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 損益計算書(1) 構造、概念 | |
3 | 損益計算書(2) 表示原則 | |
4 | 貸借対照表(1) 構造、概念 | |
5 | 貸借対照表(2) 表示原則 | |
6 | 株主資本等変動計算書 | |
7 | 損益計算書と貸借対照表、株主資本等変動計算書の関係 | |
8 | キャッシュ・フロー計算書 | |
9 | 貸借対照表論:資産会計総論 | |
10 | 資産の評価:取得原価主義 時価主義 割引原価主義 | |
11 | 負債会計総論 | |
12 | 純資産会計総論 | |
13 | 損益計算書論:現金主義会計と発生主義会計 | |
14 | 費用・収益の認識と測定基準 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |