【講義概要】
本科目は、カリキュラム・ポリシーに掲げる専門科目の中の民事法科目に該当します。民事訴訟法は、私人の間で民事上の紛争が生じた場合に、裁判所の判決による解決を図ることを目的とした民事訴訟手続(判決手続ともいう)について定める法律です。本講義では、民事訴訟手続の開始から終了までの第一審手続を中心に、民事訴訟手続の全体の流れと民事訴訟手続を支える基本理念についての理解を深めます。さらに、ディプロマ・ポリシーに掲げられているように、民事訴訟手続に関する基本的な問題を正確に捉え、それに対する法的・論理的に適切な解決策を提示することができるよう、学説・判例にも触れながら、具体的な事例を素材に、丁寧に講義を進めます。
【学習到達目標】
・民事訴訟手続の全体の流れを理解する。
・民事訴訟手続を支える基本理念を理解する。
・民事訴訟手続における個別の問題について、これまで展開されてきた学説の議論及び判例の考え方を理解する。
・民事訴訟手続に関する具体的な事例に、適切な条文を適用し、法的・論理的に適切な解決策を提示することができる。
【履修上の注意】
六法を持参すること。
※資料や課題の配布はTeamsで行います。
必ず、チームに参加してください!!
「チームコード 10p9zd6」
【事前準備学習】
【事前学習】
次の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
【事後学習】
①講義ごとに確認問題を出すので、次の講義までに各自取り組むこと。
②講義で扱った部分について、レジュメや参考書を読むなど、復習に力を入れること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 教科書については、指定しません。自分にあったものを選んでください。第一回目の講義で詳しく説明します。 |
参考書 | 『民事訴訟法判例百選〔第5版〕』 高橋宏志・高田裕成・畑瑞穂編 有斐閣 2015 第一回目の講義で詳しく説明します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
課題(50%)+期末レポート(50%)により評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション―民事紛争と民事訴訟 | |
2 | 訴訟の開始①―裁判所と管轄 | |
3 | 訴訟の開始②―当事者の意義・当事者の確定 | |
4 | 訴訟の開始③―当事者能力・当事者適格 | |
5 | 訴訟の開始④―訴訟上の代理人 | |
6 | 訴訟の開始⑤―訴え・訴訟物 | |
7 | 訴訟の開始⑥―訴え提起後の措置・訴訟係属の効果 | |
8 | 訴訟の開始⑦―訴訟要件・※小テスト | |
9 | 訴訟の審理①―口頭弁論 | |
10 | 訴訟の審理②―弁論主義 | |
11 | 訴訟の審理③―証拠収集と証拠調べ | |
12 | 訴訟の審理④―自由心証主義・証明責任 | |
13 | 訴訟の終了①―判決による訴訟の終了 | |
14 | 訴訟の終了②―既判力 | |
15 | 訴訟の終了③―判決によらない訴訟の終了 | |
16 | 期末レポート | |