名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限租税法春A名古屋 23伊藤 雄太LG3305

【授業情報】

表示する



講義概要

なぜ租税(税金)というものがあるのだろう。租税は、国・地方公共団体が国民に提供する諸々の公共サービスの為の資金を調達するために存在している。租税法は、その調達の方法やルールを定める法律である。
誰にどのように租税を課すか(負担させるか)については、いかなる公平性を確保するかが問題となる。より多く払える人に課すのか、より多くの公共サービスを受ける人に課すのか、さまざまな考え方が有り得る。さらに、政策の影響もあり得る。さらにこうして定立された租税法に対して、これをどのように解釈し適用すべきかという議論も生じ得る。
租税は、人の財産を強制的に国家に移転させるものである。租税法を学ぶことは、国家が不当に人の財産を取り上げることを抑制する効果もある。もちろん正しく納税することは国民の義務である。反面、課税庁の不当なあるいは誤った課税に対しては、きちんと対抗できる能力を身に着けることが望ましい。
そこで本講では、まず租税の体系を概観したうえで、比較的身近な租税についてその内容と論点について学習する。授業を通じて、正しく納税するひとりの国民としての能力を身に着けてほしい。



【学習到達目標】

租税法の仕組みと考え方の基本を身につける。そのための基礎となる法律的なものの考え方、法の解釈、不服申立制度・裁判制度等についても、その基本を身につける。



履修上の注意

租税法は、それ単独では理解が難しいことが多い。憲法、民法、行政法、行政事件訴訟法等多くの法律的知識を養う必要がある。講義においてもこれらを見直しながら進める予定であるが、各自においてもこうした法律について復習しておいてほしい。

授業を遠隔にて実施する場合は、CCSを活用して教材を提示し、課題を提出してもらう方法にて実施する。



【事前準備学習】

各回の授業に関係する教科書・参考書などを読み直したり、関係した憲法、民法などの該当箇所について読み直すことが望ましい。必要に応じ、各回において指示をする。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『税法概論〔十八訂版〕』 図子善信 大蔵財務協会 2021年
 教科書は、新版が出版された場合は新版を使用する。(2021年の版でも差し支えないように授業を進める予定である。)
参考書『別冊ジュリスト租税判例百選〔第7版〕』 有斐閣 2021年
 指定図書 金子宏 租税法〔第二十四版〕弘文堂2021年。 谷口勢津夫 税法基本講義〔第七版〕弘文堂2021年。
指定図書一覧

評価方法

期末試験またはレポート(70%)、授業中に実施する小テスト及び平常点(30%)



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1第1回 はじめに(ガイダンス、序論)
2第2回 租税法とは、税金とは
3第3回 租税法律主義、税法の法源
4第4回 納税義務、争訟
5第5回 租税法の解釈
6第6回 所得税法(概要、総論)
7第7回 所得税法(各論)
8第8回 法人税法(概要、総論)
9第9回 法人税法(各論)
10第10回 消費税法(概要、総論)
11第11回 消費税法(各論)
12第12回 相続税法(概要、総論)
13第13回 相続税法(各論)
14第14回 地方税法
15第15回 国際課税
16第16回 定期試験期間