名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限刑法総論2春A名古屋 22佐久間 修LG2104

【授業情報】

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講義概要

 刑法総論2では、刑法総論1に引き続いて、違法性や責任の意義および刑罰の内容を、順次、説明していきます。国家が刑罰権を行使する際には、刑法の各条文を正しく「理解」して、これを「適用」するための能力が求められます。刑法総論では、抽象的な犯罪理論が中心となるため、理解しにくい部分も多かったと思います。したがって、この授業でも、なるべく具体例を用いて分かりやすく説明するようにします。刑法学の枠組みはいったん修得すれば、そのまま犯罪論全体に応用できますが、最初のあいだは、一定の基礎知識を修得するようにして下さい。
 なお、この授業は、法学部の専門科目の中で刑事法科目に属しており、ディプロマポリシーの中にもある「専門的な法知識」と「調査・分析能力」を身に付けるようにしたいと思います。



【学習到達目標】

 重要な学説や判例を正しく理解して、その内容を自分の言葉で他人に説明できること、また、具体的事案を解決するために必要な法律知識を身に付けること、さらに、自分が正しいと思う結論に至った根拠を示すことができるようになることが、本授業の到達目標です。これらは、法学部のディプロマポリシーのうち、「法的知識の獲得」と「多面的な調査・分析能力」の習得を目指すものです。



履修上の注意

  新型コロナウィルスの感染状況によっては、非対面のオンライン授業(Office365のTeamsとCCSを併用した遠隔授業)になることがあります。なお、オンライン授業に参加する際には、授業名を記載したTeamsのタイルをクリックして、事前にお知らせしたチームコードを入力する必要があります。

 2022年度の4月は、オンライン授業と対面授業を交互におこないます。オンライン授業については、CCSを活用した基本型授業とTV会議システム(Teams等)を併用した形になります。「Teamsの招待コード」は、以下のとおりです。オンライン授業の時間になりましたら、Teams上の各科目のタイルをクリックした後、このコードを入力して参加してください。
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【事前準備学習】

 事前学習として、毎回の授業に先立って、あらかじめ教科書の該当部分を読んでおいて下さい。また、授業中に聞き取った内容をノートにまとめることで、事後の学習に役立てるようにして下さい。なお、第1回目の講義が始まる前には、昨年の秋学期で学んだ「刑法総論1」の内容を、もう一度、整理しておいて下さい。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『刑法総論』 佐久間修 成文堂 2009
参考書『刑法判例百選Ⅰ総論[第8版]』 佐伯仁志=橋爪隆編 有斐閣 2020
指定図書一覧

評価方法

 主として学期末におこなう筆記試験によって評価します(80%)。ただ、授業中に提出するリポートや受講態度を含めた平常点も考慮して総合的に決定します(20%)。
 なお、筆記試験の結果に関するフィードバックとして、全部の答案を採点した後、模範解答と採点講評をCCSで公開するようにします。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1責任の一般理論と期待可能性
2責任能力論と原因において自由な行為
3故意責任と違法性の意識
4過失責任と注意義務の構造
5未遂犯と中止犯の理論
6共犯の一般理論と処罰根拠
7共同正犯の成立要件
8承継的共同正犯と過失の共同正犯
9教唆犯と従犯の成立要件
10共犯における中止と離脱
11共犯における錯誤と因果関係
12共犯と身分をめぐる諸問題
13罪数論の基本原則
14刑罰論と量刑論
15事例問題とその解説
16定期試験期間