【講義概要】
この授業では、キリスト教概説Iで学んだ基礎知識を基にイエスの生涯、新旧約聖書の登場人物やキリスト教に深く関わった人物の物語から「神と人との関わり、人と人との関わり」を学び、私たちの実生活に大きく関係する「人権」、「経済」、「哲学」に及ぶ諸問題を見出しつつ、それを自分自身の言葉で批判的に考察し、表現する力を養う。また、身近に存在するキリスト教の「メイン・カルチャー」や「サブ・カルチャー」を映画や大衆音楽、POPアーチスト等を通して触れ、キリスト教が社会や大衆文化に及ぼした影響とその関わりを学ぶ。授業のイメージを分かりやすく掴むために、時には視聴覚教材等を積極的に用いる。
【学習到達目標】
①新旧約聖書の登場人物、キリスト教に深く関わった人物の人生を通して、今を生きる「自分と他者」への理解をより深めることができるようになる。
②私たちが生きる社会に存在する諸問題に対して判断力を養い、自らの言葉で批判的に考察することができるようになる。
【履修上の注意】
①出席のカウントと成績の評価として毎回授業中にミニッツペーパーを提出(提出がなければ欠席、未提出となり成績に影響される)してもらうので、授業の内容にしっかり耳を傾け、学んだことは自分の考えや言葉で表現できるように努めてください。
②欠席5回で成績が「失格」になります。初回の授業で、評価や出欠の取り方など、履修上の注意事項を詳しく説明します。
③授業について分からないことや質問などがあれば、授業の終わりやCCSを活用して質問してください。
【事前準備学習】
①毎回の授業の内容は、次の授業につながりますので、学んだことはしっかり復習してください。
②毎回授業中に、次の授業のための予習に関してお知らせします。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『聖書(新共同訳)』 日本聖書協会 教科書である『聖書(新共同訳)』は、必ず旧約聖書と新約聖書が含まれているものを購入すること。 |
参考書 | 『現代を生きるキリスト教-もうひとつの道から』 芦名定道・土井健司・辻学 教文館 2012 『地の塩、世の光―人物で語るキリスト教入門』 青山学院宗教センター 教文館 2006 『現代に語りかけるキリスト教』 森本あんり 日本基督教団出版局 1999 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
①毎回授業後に提出する課題(小テスト・ミニッツ・ペーバー)80%
②教会礼拝(学内、学外)出席感想文10%
③平常点10%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス:本学の歴史と建学の精神「敬神愛人」 | |
2 | 宗教学:クリスチャンの宗教性 | |
3 | 聖書学:新旧約聖書の位置付けと聖書が世界に及ぼした影響力 | |
4 | 聖書の世界観と人間観①:聖書の世界観「天地創造と人間、環境問題」 | |
5 | 聖書の世界観と人間観②:聖書から見るジェンダー論「アダムとエバ」 | |
6 | 聖書の世界観と人間観③:聖書の語る罪「原罪と楽園追放、バベルの塔」 | |
7 | 聖書の人物:モーセと出エジプト | |
8 | キリスト教の経済観:福音書「葡萄園のたとえ」 | |
9 | キリスト教と文化①:プリマス共同体と収穫感謝祭 | |
10 | キリスト教と文化②:Christian Main-culture in the Pop Artist | |
11 | キリスト教と文化③:Christian Sub-culture in the Pop Contents | |
12 | 聖書の人物:イエス・キリストの誕生「クリスマス物語」 | |
13 | キリスト教と文学:C・Sルイスとキリスト教 | |
14 | キリスト教と文学:ナルニア国物語とイエス・キリスト | |
15 | 授業総括 | |
16 | 定期試験 | |