【講義概要】
この授業は、1年次の「基礎セミナー」、「導入専門演習」、2年次春学期の「専門基礎演習1」を踏まえて、大学で専門科目を「自主的に」学んでいくための基礎的な力を演習形式で実践していくものである。授業では、憲法総論・統治機構および基本的人権についての重要課題について、理論や学説の内容、事項により判例の分析を通じて、自分の意見を発表できるようになることを目指す。各自選択したテーマついて、具体的な事例を取り上げて、その内容や判決の内容などについて、レジュメの作成、発表、質疑応答を行う。
この授業はカリキュラム・ポリシーに掲げる、専門科目中の演習科目として開講される。カリキュラム・ポリシーに掲げる、コミュニケーション・プレゼンテーション能力のみならず、他者に対して、自分の法的な考えを口頭や文章によって的確に伝える能力を専門科目を媒介として養うことができる。
なお、本演習は、カリキュラム・ポリシーに掲げる専門科目の中の演習科目(必修科目)に該当し、ディプロマ・ポリシーに掲げられているリーガルマインド、実社会で生起する様々な法的課題を正確に理解し、解決策を考える能力、他者に対して、自分の法的な考えを口頭や文章によって的確に伝える能力を身につけることを重視している。
【学習到達目標】
本演習授業では、憲法の具体的な課題についての報告をプレゼンテーションする能力を実践できるようにすることを目標とする。
あわせて、憲法2の授業を十分理解することを目標とする。
【履修上の注意】
◎ この授業は、原則対面(面接)授業として使用して実施します。(遠隔授業等を併用する場合もあります。)
ただし、諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法を変更する場合があります。
授業の大部分はグループ学習となるため、欠席をしたり、発表の準備を他人任せにしたりすることは厳に慎むこと。
グループ発表の準備のために、積極的に授業時間外にもグループで集まって学習(サブゼミ)を行うこと。
【事前準備学習】
授業の準備にあたってより積極的に図書館の資料やCCSを活用すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ(第7版)』 長谷部恭男ほか編著 有斐閣 2019年 『新・スタンダード憲法(第4版補訂版)』 古野豊秋ほか編 尚学社 2016年 『デイリー六法 令和3年版』 鎌田薫ほか編集 三省堂 2020年 |
参考書 | 授業中に指示する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点で評価する。レジュメの作成、発表への取組みの姿勢、授業での質疑や討論への参加態度などを総合的に判断して評価を行う。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 秋学期の予定の説明 | |
2 | 政教分離 | |
3 | 表現の自由とプライバシー権 | |
4 | 営業の自由 | |
5 | 行政手続 | |
6 | 生存権 | |
7 | 教育を受ける権利 | |
8 | 公務員の労働基本権 | |
9 | 投票価値の平等 | |
10 | 外国人の人権 | |
11 | 憲法9条と自衛隊 | |
12 | 立法と委任、法律と条例 | |
13 | 租税法律主義と条例 | |
14 | 司法権の限界 | |
15 | 個人面談 | |
16 | 定期試験なし | |