【講義概要】
本講義は、法学部における1年次での導入科目とは異なり、本格的に実定法である日本国憲法を構成する総論・統治機構の部分を、体系的かつ網羅的に学ぶものである。この授業科目では、できるだけ判例を取り上げ、具体的事例を通じて日本国憲法の観念や統治機構がどのように構成されているかを理解させることを目的とする。
この授業は、カリキュラム・ポリシーに掲げる専門科目のうち公法科目(必修科目)として開講され、ディプロマ・ポリシーに掲げる憲法総論・統治機構についての基礎的知識の体系的に身につけ、実社会で生起する様々な憲法問題を正確に理解し、解決策を考える能力を得ることができる。
【学習到達目標】
日本国憲法の諸原理と統治機構の構造を体系的にとらえ、基本的人権を保障するために憲法がどのように国家作用を制御しているかを理解することを目標とする。
【履修上の注意】
授業において配布されるレジュメや資料を十分に読んで授業に参加し、十分に復習を行うことが望まれる。
法律科目の授業では、六法を持参することが必要である。できるだけ新しい六法が望ましい。
授業は、対面で行う予定です。
新型コロナの感染状況により、授業はネット上で行われる可能性があります。
その場合、この授業はTeams上で行うことになります。
Team Codeは、「m1dqdcr」です。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『新・スタンダード憲法(第4版補訂版)』 古野豊秋編著 尚学社 2016年 『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ(第7版)』 長谷部恭夫ほか編著 有斐閣 2019年 とくに指定しないが、入学時に配布した鎌田薫編代『デイリー六法 2021 令和3年版』(三省堂、2019年)、さらにはその最新版(鎌田薫編代『デイリー六法 2022 令和4年版』)を推薦します。
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参考書 | とくに指定しない。 |
指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
毎回の授業終了時に行う小テストの点数を20点と、自学自習問題の10点を加えて、30点を平常点とする。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 立憲主義(教科書7-16頁) | |
3 | 憲法保障(教科書276-280頁) | |
4 | 憲法9条(教科書34-43頁、百選Ⅱ165) | |
5 | 天皇(教科書44-51頁、百選Ⅱ162) | |
6 | 国民代表としての国会(教科書187-191、196-198頁、百選Ⅱ170) | |
7 | 立法権(教科書191-193頁、198-201頁、百選Ⅱ180) | |
8 | 国会と議院(教科書201-207頁、百選Ⅱ171) | |
9 | 行政権(教科書208-217頁、百選Ⅱ174) | |
10 | 財政(教科書250-261頁、百選Ⅱ196) | |
11 | 地方自治(教科書262-270頁、百選Ⅰ83) | |
12 | 司法権(教科書218-225頁、百選Ⅱ182) | |
13 | 裁判所(教科書225-234頁、百選Ⅱ186) | |
14 | 違憲審査権1(教科書235-246頁、百選Ⅱ187) | |
15 | 違憲審査権2(教科書246-248頁、百選Ⅱ195)、まとめ | |
16 | 定期試験 (クリスマスから正月明けにかけてのCCS上の自学自習問題の得点を平常点に算入) | |