【講義概要】
本講義は、1年次の「基礎セミナー」、「導入導入演習」を踏まえて、大学で専門科目である憲法を「自主的に」学んでいくための基礎的な力を演習形式で実践していくものである。授業では、憲法1bの各回の授業で扱う事項をテーマとし、その内容や関連判例を報告できるようになることを目指す。
この授業はカリキュラム・ポリシーに掲げる、専門科目中の演習科目として開講される。カリキュラム・ポリシーに掲げる、コミュニケーション・プレゼンテーション能力のみならず、他者に対して、自分の法的な考えを口頭や文章によって的確に伝える能力を専門科目を媒介として養うことができる。
なお、本演習は、カリキュラム・ポリシーに掲げる専門科目の中の演習科目(必修科目)に該当し、ディプロマ・ポリシーに掲げられているリーガルマインド、実社会で生起する様々な法的課題を正確に理解し、解決策を考える能力、他者に対して、自分の法的な考えを口頭や文章によって的確に伝える能力を身につけることを重視している。
【学習到達目標】
本演習授業では、憲法の具体的な課題についての報告をプレゼンテーションする能力を実践できるようにすることを目標とする。
【履修上の注意】
授業の大部分はグループ学習となるため、欠席をしたり、発表の準備を他人任せにしたりすることは厳に慎むこと。
グループ発表の準備のために、積極的に授業時間外にもグループで集まって学習(サブゼミ)を行うこと。
この授業は対面またはTeams上で行う予定です。
Teamsで行う場合のTeamCodeは「l4xhx6f」です。
【事前準備学習】
授業の準備にあたって、より積極的に判例など図書館の資料やCCSを活用すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『憲法判例百選(第7版)Ⅰ・Ⅱ』 長谷部恭男他編 有斐閣 2019年 『新・スタンダード憲法(第4版補訂版)』 畑尻剛ほか編著 尚学社 2016年 |
参考書 | とくに指定しないが、入学時に配布した鎌田薫他編『デイリー六法 平成31(2019)年版』(三省堂書店、2018年)を使用して下さい。
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指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点で評価する。レジュメの作成、発表への取組みの姿勢、授業での質疑や討論への参加態度などを総合的に判断して評価を行う。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス 自己紹介、ゼミ長の選出など | |
2 | 立憲主義(教科書7-16頁) | |
3 | 憲法保障(教科書276-280頁) | |
4 | 憲法9条(教科書34-43頁、百選Ⅱ171) | |
5 | 天皇(教科書44-51頁、百選Ⅱ168) | |
6 | 国民代表としての国会(教科書187-191、196-198頁、百選Ⅱ176) | |
7 | 立法権(教科書191-193頁、198-201頁、百選Ⅱ186) | |
8 | 国会と議院(教科書201-207頁、百選Ⅱ177) | |
9 | 行政権(教科書208-210頁、百選Ⅱ180) | |
10 | 内閣(教科書250-257頁、百選Ⅱ204) | |
11 | 財政(教科書250-257頁、百選Ⅱ204) | |
12 | 地方自治(教科書267-270頁、百選Ⅰ88) | |
13 | 司法権(教科書218-221頁、百選Ⅱ190) | |
14 | 裁判所(教科書227-234頁、百選Ⅱ192) | |
15 | 違憲審査権(教科書235-238頁、百選Ⅱ193) | |
16 | 定期試験はありません。 | |