名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限債権法総論2秋A名古屋 22中山 洋志LG2304

【授業情報】

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講義概要

 市民生活の基本法である民法では、財産取引と家族に関することを規律しています。そして、財産取引は大きく、物に対する権利である「物権」と人に対して一定の行為を要求する権利である「債権」の2つの財産に分けられます。
 「債権」はさらに、どうすれば債権が発生するのかということを規定する「債権各論(契約及び法定債権(事務管理・不当利得・不法行為))」と、発生した債権のその後の扱いについて規定する「債権総論」に分けられます。
 本講義では、債権総論の中でも、どうすれば債権(債務)は消滅するのか、債権者や債務者が交代することはあるのか、ということを学びます。
 本講義は、法学部のディプロマ・ポリシーの【知識・技能】のうち「法律学における基本的知識の体系的理解およびその応用力」を、【思考力・判断力・表現力】のうち、「リーガル・マインド(法的思考力・法的判断力)」「実社会で生起する様々な法的課題を正確に理解し、解決策を考える能力」を養うことを主な目的としています。また、カリキュラム上では、選択科目に該当します。



【学習到達目標】

〇債権総論に出てくる各概念を正確に理解できるようになること
〇各条文でどの様なことが規定されているのか理解できるようになること
〇条文の解釈について、問題を提起し、判例・学説を踏まえて自身の考えを示せるようになること



履修上の注意

1.六法を持参してください。
2.授業の妨げになる行為(私語・携帯やスマホをいじるなど)は禁止します。
3.授業態度が悪い場合には退室を命じます。
4.成績評価について、出席による平常点はありません
5.授業は適宜質疑応答を行いながら進めます。もっとも、質問に対して「正解」を答えることは求めません。淡々と講義を聞くのではなく、質疑を通して一定の緊張感を保ちつつ、時折考えてみることが大事です。
※授業は受講者の理解状況等を踏まえて進めますので、シラバスの予定と異なる場合があります。



【事前準備学習】

予習・復習共に必要となりますが、授業が終わった後にレジュメをまとめたり、ノートを作るなど特に復習を中心に行ってください。
予習は、指定教科書の該当箇所を事前に読むようにしてください。なお、精読まではしなくて構いません。まずは、一読することを心がけてください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書-教科書は、登録されていません。-
参考書『民法Ⅲ―債権総論〔第4版〕―』 野村豊弘他 有斐閣 2018年
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

成績は、期末テスト100点満点で評価します。なお、新型コロナウィルスの感染状況によっては、小テスト・期末テストに代えてレポートを課す可能性があります。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1債権総論2への導入―債権総論1の振り返り・債権総論2で学ぶことの概要―
2債権の消滅概論
3弁済①―弁済の有効要件―
4弁済②―弁済の提供と受領遅滞―
5弁済③―弁済者と弁済受領者―
6弁済④―弁済による代位―
7弁済⑤―代物弁済・供託―
8相殺①―相殺の意義と相殺の要件①―
9相殺②―相殺の要件②・相殺の担保的機能―
10債権譲渡と債務引受①―債権の譲渡性―
11債権譲渡と債務引受②―債権譲渡の要件―
12債権譲渡と債務引受③―将来債権の譲渡・債権譲渡と相殺―
13債権譲渡と債務引受④―債務引受・契約上の地位の移転―
14更改・免除・混同・債権侵害
15補論:電子マネー・仮想通貨
16定期試験期間