【講義概要】
本講義は、大学ディプロマポリシーに掲げる「人類の平和と福祉を希求する精神」の基礎となる「人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付けている」ことを達成するために、カリキュラムポリシーに掲げる「成熟した市民として必要な教養の獲得」の一環として、わたしたち人間の文化・社会・生業等の多様性を概説し、人間の本性について考察を深めるものである。
メディア等では、しばしば「全世界が感動した映画」「人類最強の選手」といった表現が用いられる。一見すごいことのように思えるが、こうした表現がなされる際に想定されている「世界」や「人類」は、ほんとうの世界や人類のごく一部でしかない。
わたしたち人類は、生物学的にはきわめて均質性の高い動物である一方、文化・社会・生業・生活史のありかたはおそろしく多様である。本講義では、自分の属する文化・社会とは異なる諸文化に触れ、その多様性を実感する。同時に、宗教、芸術、身体技法といった文化の諸側面をとりあげ、人類としての普遍性と文化間の多様性について理解を深める。
【学習到達目標】
1)人類の進化史の概要を説明できる。2)文化を構成する諸概念について理解し、説明できる。3)文化の諸相について、その多様性を理解する。4)これらの知識や理解を通じ、「人間」について自分なりの定義を確立する。
【履修上の注意】
※この授業は、非対面授業週の講義を、CCSを活用した基本型授業とTV会議システム(Teams等)を併用して実施します。
※この授業では、非対面授業や授業内の課題、予習復習課題等にTeamsを活用します。履修者は必ずこの授業のチームに参加登録してください。【Teamsの招待コード:fhpaxkd】
※いっけんよくわからない内容、自分の実生活にはあまり関係ない内容だと感じても、「とりあえず興味をもって」授業に臨んでください。また、教員の講義内容をうのみにせず、自分の頭で納得できるまで考えてください。納得できないことは質問してください。
【事前準備学習】
【事前学習】毎回、次回の授業のキーワードを示すので、それらのキーワードについて本やインターネットで調べておくこと(30分程度)。
【事後学習】各回の内容理解を確かめるクイズ形式の課題を行うこと。授業の内容を自分の言葉でA4用紙1枚分程度にまとめた授業概要を作成すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 教科書は使いません。適宜参考資料を提示したり紹介します。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点(50%)と期末レポート(50%)で評価する。平常点は主に授業内で指示する課題の達成度を指標とする。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 授業の目的、概要、進めかた、評価方法 | |
2 | 「人間らしい」とはどういうことか? | |
3 | 「日本人」って誰? 遺伝と文化から考える | |
4 | 人類の進化史を概観する | |
5 | 生業活動 | |
6 | 衣食住 | |
7 | 性と結婚 | |
8 | 出産と育児 | |
9 | 教育 | |
10 | 宗教 | |
11 | 芸術 | |
12 | 健康と病い | |
13 | 言語 | |
14 | グローバル化と文化 | |
15 | まとめ:「人間らしい」とはどういうことか | |
16 | 定期試験期間 | |