名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限専門演習1通年名古屋 43松村 享LG3101
5限専門演習1通年名古屋 43松村 享LG3101

【授業情報】

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主題

地方分権の進展により、行政活動の主要な場面は国から地方に転換してきています。このゼミでは、このような行政活動の転換を踏まえて、地方自治体の行政活動に関する判例を通じて行政法を学習することを目的とします。
 具体的には、私の著書『はじめて学ぶ判例の読み方・活かし方』を素材として、報告者が、主要な論点、結論、学説等について報告を行い、その後にゼミ生相互に意見交換を行います。
 行政法は、民法や刑法などの科目に比べて、具体的にイメージがしにくいことから理解がなかなか進まないと思いますが、実務的な観点からの解説を通じて、みなさんの理解を図りたいと考えています。



指導方針概要

1 行政法の必要性
 行政法は社会生活を営む上で幅広くかかわる法律であり、学生の皆さんが将来、公務員になる場合はもちろん、民間企業等に勤める場合にも必要不可欠の知識であるということができます。このゼミでは、学問としての行政法というのみでなく将来のための実学として、地方自治体の実際の行政活動を踏まえて行政法の基本的な知識の習得を図ることを目的とします。
 特に、公務員を目指す学生には、私自身の公務員としての経験を踏まえて、行政活動の実態もできる限り伝えたいと思っています。

2 コミュニケーション能力の向上
 私は、地方自治体において人事、採用を担当し、採用試験において試験官も行ってきました。そこで痛感したのがコミュニケーション能力の重要性です。しかし、その能力が不十分な学生が多かったのも事実です。
このゼミでは、就職活動も視野に入れ、ゼミ生間の議論を通じてコミュニケーション能力の向上を図ることも目標とします。

3 授業計画
【春学期】
第1回ガイダンス、オリエンテーション、自己紹介、報告者の決定
第2回〜第14回 主に行政組織法、行政作用法に関する判例の報告、討論
第15回 春学期のまとめと反省
【秋学期】
第1回〜第14回 主に地方自治法に関する判例の報告、討論
第15回 秋学期のまとめと反省




【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト『はじめて学ぶ判例の読み方・活かし方』 松村享 第一法規 2021
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

 このゼミにおいて、出席することは当然のことで、無断欠席は論外です。さらに、ゼミ生全員に積極的な発言をもとめます。
 報告者としては、他の学生に理解してもらうという姿勢が重要であり、そのため判例を読み、論点について十分に整理し、他の学生が理解できるように説明することを心がけてほしいと思います。
報告者以外の学生は、ゼミにおいて議論を行えるだけの予習をした上で、ゼミに出席し、積極的な発言を求めます。そのような学習を通じて、行政法の知識はもちろん、コミュニケーション能力を高めてほしいと考えています。
 授業には、テキストと六法(コンパクトなものでなく、判例六法や模範六法等)を必ず持参してください。