【講義概要】
本講義では、学校教育に関する制度的・経営的事項について、教育政策・行政の基本的な仕組み、主な教育の条件整備のあり方、学校という組織や職員の職務のあり方など、教職に関する基礎的な理解を得るとともに、それらに関わる課題を考える。明治の近代公教育の成立、戦後教育改革、1950年代以降の逆コース、2000年の地方分権改革など、教育行政改革の変遷を跡付けながら進めていきたい。また、幼稚園・保育所の制度と課題についても取り扱う。
【学習到達目標】
・近代公教育制度の意義・原理・構造について、その法制度的な枠組みを理解する。
・教育政策・行政の基本的な仕組み、主な教育の条件整備、学校という組織のあり方や教職員の職務について基礎的知識を身に付ける。
・学校と地域との連携の意義や地域との協働の仕方について、取り組み事例をふまえて理解する。
・学校の管理下で起こる事件、事故および災害の実情を踏まえて、学校保健安全法に基づく、危機管理を含む学校安全の目的と具体的な取組を理解する。
【履修上の注意】
・学習環境や授業方法に関して不具合がある場合は担当教員に連絡してください。
・質問は除き、私語などの授業の能率と効率を下げる行為は、出来る限り控えてください。
・提出物や試験など評定に関する事項についての不正については、ただ厳正に対応します。
【事前準備学習】
・出欠と復習を兼ねた「受講確認メモ」を作成・提出していただきます。
・「中間課題」「期末課題」を実施する予定です。その内容が定期試験の範囲になるので、各回よく準備して取り組んでください。
・教育制度上、講義1単位あたりの自習時間は30時間が目安あり、“学習強度”についてご承知おきください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | ・授業の主な資料は、基本的に担当者が作成し配布します。 |
参考書 | 『いまさら聞けない!日本の教育制度』 樋口修資 武久出版 2020年 ・授業中に、「教科書」の記載事項について言及することがありますので、購入しておいてください。
・予習・復習で使うほか、理解を深める意味で、何となくでも読んでください。
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指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・評価対象:定期試験40%、「中間課題」「期末課題」小テスト30%、「受講確認メモ」を含む受講状況30%。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 教育の目的と教育関係法規 | |
3 | 公教育制度の基本概念 | |
4 | 学習指導要領 | |
5 | 義務教育制度における教育行政の条件整備 | |
6 | わが国の幼稚園の誕生 | |
7 | わが国の幼稚園制度の展開 | |
8 | 教育勅語体制と戦後教育改革 | |
9 | 戦後教育改革の三理念 | |
10 | 教育委員会制度の誕生 | |
11 | 教育委員会制度の変容 | |
12 | 県費負担教職員制度と教職員の職務 | |
13 | 学校と保護者・地域との連携と学校選択 | |
14 | 学校における児童・生徒の管理 | |
15 | 学校安全・学校事故 | |
16 | 定期試験期間 | |