【講義概要】
子どもと相対しその学習を援助し教育活動を展開する教師は、子どもの権利を保障するしくみを正しく理解し、制度に則った教育活動を展開することと同時に、子どもの権利を実質的に保障することが必要である。そのため、本授業では、日本の教育制度の成り立ちや原理を概観しながら、教育法、教育行政等に関する基礎的な知識を学び、その意義と問題点を考察する。また、学校安全、子どもの貧困などについて、実際の問題と照らし合わせながら、原理と実践のあり方を学ぶ。
【学習到達目標】
(1) 教育制度、学校経営に関する基礎的な知識及びその仕組みや働きを理解することができる。
(2) 制度の意義および問題点についての自分の考えをもつことができる。
(1)、(2)によって、これからの教員に期待される役割を担う態度を培うことできる。
【履修上の注意】
学習環境や授業方法に関して不具合がある場合は担当教員に連絡してください。
・質問は除き、私語などの授業の能率と効率を下げる行為は、出来る限り控えてください。
・提出物や試験など評定に関する事項についての不正については、ただ厳正に対応します。
【事前準備学習】
・出欠と復習を兼ねた「受講確認メモ」を作成・提出していただきます。
・「中間課題」「期末課題」を実施する予定です。その内容が定期試験の範囲になるので、各回よく準備して取り組んでください。
・教育制度上、講義1単位あたりの自習時間は30時間が目安あり、“学習強度”についてご承知おきください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | ・授業の主な資料は、基本的に担当者が作成し配布します。 |
参考書 | 『いまさら聞けない!日本の教育制度』 樋口修資 武久出版 2020年 ・授業中に、「教科書」の記載事項について言及することがありますので、購入しておいてください。
・予習・復習で使うほか、理解を深める意味で、何となくでも読んでください。
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指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業内レポート(30%)、定期試験(70%)の成績で評価する。
授業内レポートは指定した内容が書けているかどうかを確認する。定期試験は授業の到達目標に対応して、①基本概念や語句の意味を問う問題と、②制度の問題点について述べる問題を出す。②は教育制度の内容理解、論理性を評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 教育の目的と教育関係法規 | |
3 | 公教育制度の基本概念 | |
4 | 学習指導要領 | |
5 | 義務教育制度における教育行政の条件整備 | |
6 | 教育勅語体制と戦後教育改革 | |
7 | 戦後教育改革の三理念 | |
8 | 教育委員会制度の誕生 | |
9 | 教育委員会制度の変容 | |
10 | 学級編制と県費負担教職員制度 | |
11 | 学校組織 | |
12 | 教職員の職務 | |
13 | 学校と保護者・地域との連携と学校選択 | |
14 | 学校における児童・生徒の管理 | |
15 | 学校安全・学校事故 | |
16 | 定期試験期間 | |