【講義概要】
「特別の教科 道徳」(道徳科)が新設され、学校での道徳教育は新しい時代を迎えている。この授業ではまず、「学習指導要領」等を正確に理解し、これからの道徳教育とその要としての道徳科に求められる教育内容や指導方法について認識を深める。
そのうえで、児童生徒の道徳性の発達に関する理論もふまえて、道徳科の目標、内容、指導計画等を理解し、教材研究や学習指導案の作成等を通して、実践的な指導力の基礎を身につける。
なお、この授業は、教員免許状関連科目のなかの「道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目」のうち、科目区分「道徳の理論及び指導法」に該当する。
【学習到達目標】
・道徳の意義をふまえ、道徳教育の歴史と現状、現代的課題について理解を含める。
・道徳教育の重要性を、学校の教育活動全体と関連づけて考えられるようにする。
・学校教育における道徳教育の目標、内容、指導法に関する知識と理解を深める。
・児童生徒の心の成長と道徳性の発達について理解する。
・道徳教育の理論や授業実践例の分析を通して、道徳科の授業を構想、実践、評価するための基礎力を身につける。
【履修上の注意】
諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法について変更したり、併用したりする場合があります。
なお対面講義でも遠隔講義でもCCSのMinutePaperを利用するため、PC等、意見を入力できるデバイスを持参すること。
招待コードを利用して、履修登録後速やかに必ずTEAMSに登録してください。招待コード【62jvf03】
第1回講義に間に合うようTEAMSに登録してください。直前では反映されません。
【事前準備学習】
学習指導要領、同解説等の指定箇所をしっかり読んでおくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業期間中の小レポートと授業への参加態度(あわせて60%)期末レポート(40%)。
小レポートと期末レポートは、CCSを利用して実施します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | はじめに:道徳教育をめぐる近年の状況と道徳の「特別の教科」化 | |
2 | 「学習指導要領」を理解する①:学校の教育活動全体における道徳教育 | |
3 | 「学習指導要領」を理解する②:道徳教育の要としての道徳科 | |
4 | 道徳教育の歴史①:戦前の道徳教育 | |
5 | 道徳教育の歴史②:戦後の道徳教育 | |
6 | 道徳性の発達理論:コールバーグの理論を中心に | |
7 | 代表的な道徳教育観と方法論 | |
8 | 道徳学習指導案と授業の組み立て | |
9 | 学習指導案の作成と教材の活用①:「はしのうえのおおかみ」「手品師」 | |
10 | 学習指導案の作成と教材の活用②:「うれしく思えた日から」「期末テスト」 | |
11 | 道徳教育、道徳科における評価のあり方 | |
12 | モラルジレンマ型授業の理論と課題 | |
13 | 現代的課題と道徳教育①:情報モラルと道徳教育 | |
14 | 現代的課題と道徳教育②:キャリア教育と道徳教育 | |
15 | まとめ:道徳教育の動向と今後の課題 | |
16 | 定期試験期間 | |